私の望遠

　先日のタムロン 70-150/3.8 を日にかざして良く見ると、後ろから２枚目辺りにそこそこのクモリが見えた。コントラスト低下はそのせいか。写真左はこのレンズ、写真中は別のレンズで撮ったものだが、この条件ではクモリの影響は分からない。新品当時の実力を試せないのが残念ではある。

　このレンズで撮ったものの中でお気に入りが右の写真。ボケも柔らかく手前の雑草もふんわり。半逆光で少し暗部が浮いている。どうも私が（中）望遠に求める写りはこういうものらしい。これまでとにかくコントラストが高いものが好きだったから、ちょっとした発見だ。 FA70-200/4-5.6 を使ったときに気に入った写真もソフトなものが多かったし、今思えば m120/2.8 に感じた違和感は、硬めの描写と、そこから来る立体感の無さだったと思う。

　手持ちのレンズで言うと、F35-80/4-5.6 が中望遠として使い勝手のいい焦点距離なのだけど、このレンズは写りが硬い。一般には「安キットレンズなのに良く写る」と言われているが、APS-C 用中望遠レンズとして見た場合はボケの汚さばかりが目についてしまう。一方で FA28-70/4 は柔らかめだが、この焦点距離はむしろ準標準として使いたいので、欲しいのはコントラストとシャープネス。うまく行かないな。

　焦点距離で言えば 35-105 辺りが理想だが、ペンタのは最短撮影距離が長いらしい。 K 時代の 45-125 も面白そうだけど、グリーンボタンのことを考えると二の足を踏む。手持ちの FA70-200 の写りは気に入っているけど、少し長すぎるしガタイもデカイ。

　現役時代は見向きもしなかった望遠だが、多分近接能力とカラーのお陰で、ちょっと面白いなと感じるようになってきた。シャープな広角単焦点（28mmくらい相当）は今も欲しいのだけど、望遠もいいなぁ。