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2016年01月24日15:56

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更にA35デートルクス

 写真左下。キャノネットジュニアのドナー用に買った新顔デートルクス。結局ハーフミラーは QL17 のものを使ったので、このカメラは無傷で手元に残ることになった。ファインダーとレンズは綺麗、軍艦部に軽いアタリ(おぉ金属!)、ストロボの電池室は腐食が激しく修復が必要だ。試しに本体側電池室に LR44 を2つ入れてみたが反応がない。このまま飾っておくのも悪くない。キャノネットと同じテイストのブラックボディがかっこいい。

 ネットで調べる。いわゆるピッカリコニカのフォロワーはマニアが相手にしてなかろうと思ったら、最後の金属外装世代ということでそこそこ愛好家がいるようだ。ジュニアの作例はあまり見かけないのにデートルクスのは結構ある。シャープなのに逆光に強く濃いめの発色。いいんでないかい。以前借りて使ったオートボーイもこんな感じだったし、初期キャノネットの45ミリの作例も悪くは見えない。なんのことはない、40/1.7 だけが私の嫌いなタイプ? 単純に内面反射が多いだけだったりして。

 デザインはまさにキャノネット。ストロボとデート機構を入れて GIII とウリふたつとは恐れ入ったが、レンズ開放F値のほか距離計基線長とパララックス自動補正、それに低速シャッター、シャッター優先EE、マニュアル露出が犠牲になった。ジュニアは写真小僧向け、キャノネットは凝り性のお父さん用、そしてデートルクスはファミリー向けと言ったところか。シャッタースピード下限 60 は随分思い切ったものだし、あとで分かったことだがシャッター(兼絞り?)開口部は潰れた菱形で、これはもう写真を趣味とする人のために作られたカメラではない。時代を感じる。

 とは言え、作例を見てしまうとなんとか再生してみたくなる。再度本体の電池室を覗く。厚み方向は金属バネの調整で大丈夫だが、 お、電池室横に接点を発見。 1.35Vの回路用かな。アルミホイルをてきとーに丸めてマイナス側の電池の脇に突っ込むと、露出計の針が振れてシャッターが切れた。横接点は2つあるが、もしかして片方はデート写し込み用かな。ちなみに日付の YEAR は 89 までだった。

 ファインダー内には絞値が指針で示されるが、シャッタースピードは分からない。ネットによると 1/60-1/320 のプログラムらしい。シャッター音はコンパクトらしからぬ「ジャコ!」。巻き上げ時もたまに「ジャコ!」。油が切れかかってるかも知らん。ヘリコイドもグリス切れっぽい。ストロボの電池室もそのうちなんとかして、いつかフィルムを通してみたいなぁ。
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