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2015年12月24日02:11

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これでポジ撮った奴はおるまい - Donkey mini 110

 引き出しの中から出て来ました。110カートリッジを利用した最小限最低限のカメラ、Donkey mini 110。ネットで調べると「ハリネズミカメラ」というのが有名らしいがほぼ同類。一緒に出て来たのは撮影済みと思われるエクタ64。さすがに現像する気になれない。てかこんなカメラにまでリバーサル入れてたんか。

 現役時代はモノクロばかりで、暗室こそが趣味写真の本質と思っていた。卒業して暗室作業が出来なくなると仕方なくカラーフィルムを使うようになったのだが、いわゆるサービスサイズの「自動補正」が気に入らなくてリバーサルばかり使っていた。失敗も含めて自分の露出がそのまま反映されるのがポジだ。夕景の赤みが勝手に消されてしまうこともない。

 このカメラを後生大事にとってあったのは、カメラにとってのマイルストーンと思ったから。フィルムの性能がどんどん上がりカメラに求められるものがどんどん減る。その行き着く先がこの姿。あぁここまで来てしまったか、と。 当時は現在のデジイチの隆盛など想像すら出来なかった。スチルはビデオに吸収されて行くんだと思っていた。まぁ今もそういう動きはあるけれど。

 いつもの押し入れを探すと当時このカメラで撮ったネガが1本、スリーブのポジが1本、マウントされたポジが4−5枚出て来た。数が合わない...。で今回重大なミスを見つけた。「ホークアイとデュアフレックス」で「コダック・ディスクカメラで撮ったもの」と紹介した井の頭駅の後ろ姿の女性は、このドンキーのネガからのプリントだった。なんてこった。当時ディスクカメラで撮った写真もあったはずだが、もう少し捜索してみないと分からない。

 ネガを見ると巻き上げ機構がうまく出来てないのかズレたコマが多かった。ポジはルーペで見る限りは想像するより良く撮れている。もちろん晴天戸外限定だが 64 を使ったのが奏功してると思う。当時フジクローム(RD)は出たばかりで品揃えが少なく、135以外のサイズや100以外の感度はコダックが頼りだった。ベラミには何本か RD を通したような記憶がある。

 写真右はマウントされたポジをデジカメで撮ったもの。複写の技術レベルの問題もあるから実際よりかなり劣っていると思って頂きたい。じゃ実際の画像はどの程度なのかと言うと、正直小さ過ぎて良く分からない(笑) ただこれを見ただけで分かるのは、QV-10 の何倍も解像していると言うことだ。
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