mixiユーザー(id:2760672)

2015年12月08日17:59

876 view

出戻って来たカメラたち ーチノン ベラミ

 私の部屋のカメラ置き場には、出戻って来た子が多い。

 中央上はキャノネット QL17。いろいろあって学生時代に一度破棄したのち、先日ハードオフでつい捕獲。あっさりカリカリ系の描写は好みでないし、持ち歩く気になれない重量級だが、デザインが格好良くて飾っておくにはいい。レンズ奥にカビありシャッターも注油が必要。

 中央の小さいのは BELL14。中学生の頃に買ったおもちゃカメラ。当時フィルムを5本撮影したのち壊れて捨てた。と思う。先日ヤフオクでジャンクをゲット。シャッター不調なので多分実用不可。こうして並べてみると金属カメラ同士キャノネットと良く似合う。

 左はデジカメの元祖カシオQV10。最初の中古が壊れたあとジャンクを2台買ってニコイチしたような覚えがある。背面液晶も撮像素子も劣化していて実用には耐えないが、今でも電池を入れれば一応写る。写ること自体が感動的だったと言う意味では BELL に近い。

 そして今回のお題は右にあるチノン・ベラミ。主役の割には黒っぽくてよく見えないな。

 当時ポケットに入る小さいのを、と思ってテキトーに買ったもの。どれくらいテキトーだったかと言うと「また XA の亜流がひとつ出たか。シャレで買ってみよう」と言うくらいのテキトーさ。距離計連動式の XA は完璧すぎて嫌だった。 FF-1 は当たり前過ぎた。そのへんを避けた自分の嫌らしさを自覚しながらも、でも扉開閉のギミックが決め手になって、ポンと買ってしまった。

 ところがこれが大当たり。最初の一台(確か黒だった)を紛失したあと、場末のDPE店に転がっていた不良在庫をわざわざ買い直す。いつのまにか紛失した扉の馬車を修理したいのだが、ヤフオクにもなかなか不動ジャンクは出て来ない。当時どれくらい売れたのだろうか。

 このカメラの小ささは驚異的で、本当にこれで135のパトローネが入るのか?と言うほどギリギリだ。その分遮光にモルトがふんだんに使われていて、ウチのも一度張り替えている。残念なのはストロボだ。 XA に似た小型のものがセットになっていたが、乾電池1本仕様のためにチャージが遅く、実用にならなかった。日中シンクロにすると実に美しい写真が撮れるのに、異様に長いチャージ時間がつくづく恨めしかった。誰かリチウムで作り直してくれませんか。

 距離計なしの目測式。扉が邪魔で距離の設定はやりづらいが、まぁ無限遠か3mにしとけばなんとかなる。とにかくレンズがお気に入り。カラーで撮ると色が滲む感じがする。 1/250 まで絞り開放を使うプログラムが組まれているというから、この効果は狙ったものだろう。凄いことをするものだ。アクティブギャルに売ってる場合でない。「ベス単フード外しさいこー」って浮かれていた当時のカメラじじぃにこそ売るべきカメラだった。

 あともったいないと思ったのが露出補正。フィルム感度の設定が 25-400 しかないので 400 のフィルムを入れてしまうとマイナス補正が出来ない。レンズ開放を多用するために 100 を使わせたかったのかも知れないが、夕暮れなんかこのレンズの得意とするところで、それを手持ちで撮るためには 400 を入れて感度設定を 800 にしたかった。とても惜しい。

 今回久しぶりに引っ張り出したら、うひゃー、こいつもフィルムが入っている。感度設定ダイアルいじっちゃったよ。フィルムは何が入ってるんだ?(^^;
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する