mixiユーザー(id:2760672)

2015年09月03日12:29

844 view

黎明期のデジカメ : FinePix 1500

 押し入れから引っ張り出してちょっと撮ってみた。フジフィルム FinePix 1500。黎明期と言ってもデジカメが市民権を得始めた頃のもので、発売は1999年、6万円くらいだったらしい。画素数 1.5M、レンズは単焦点のオートフォーカス、メディアはスマメで、アルカリ単三乾電池2本使用。ちなみに入手先は千葉方面だったか名古屋方面だったか、中古を頂いたものだったように記憶している。

 フジはフィルムを諦めていきなりデジタルに転進したメーカーで、「一般人が普通のカメラとして使えるもの」にも力を入れていた。フィルムメーカーとしてもカメラメーカーとしても一流だったフジがDPE加盟店をなぎ倒してデジカメをがんがん売っていたんだから凄いことだが、コダック、コニカのその後を見れば、それが正しかったことが分かる。当時は「裏切り者」って思ってたけど(笑)

 写真は、カメラ任せで撮ってサイズだけを小さくしたもの。雨天にも関わらずとにかく色が鮮やかでシャープ。レタッチを前提としない「このままどうぞ」の絵作りで、フジは当時からカメラの性格によってこのへんの処理を変えていた感じがする。ちなみにプリントしたことはないが、1.5Mだとサービスサイズくらいはなんとかなる?

 で、このカメラを持ち歩いて何かに使うかと言うと、やっぱりちょっと微妙なところがいくつかある。まず画角が準標準の38ミリ相当。当時の画素数では無理からぬところだが、もうちょっと広いのが欲しい。それからとにかく重い。なんで金属やねん。液晶が小さくて不鮮明。老眼の目には限りなく「使えない」に近い。申し訳に付いてる光学ファインダーも小さくて見辛い。そして何よりアルカリ電池で10枚-20枚しか撮れない驚異的な燃費の悪さ!そう言えばこの頃のデジカメは電池に悩まされたなぁ。

 一眼レフで「交換レンズ」を楽しむように、玉石混淆の時代ものの「交換デジカメ」を楽しむのもアリなんじゃないかと思っているのだが、いかんせんこの電池の保ちでは二の足を踏む。結構売れたらしいが当時のユーザーはどうしていたんだろう。ちなみに今回たまたまUSBのスマメリーダーが見つかったからなんとかなったが、QV-10 なんかシリアル通信経由でしかデータを取り出せない。古デジカメ遊びもなかなか大変だ。
0 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する