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2015年06月17日01:17

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Kowa Kid をゲット

 ジャンクショップをうろうろしていたら、ジャンクカメラの山の中で異彩を放つものがある。なんだろうと手に取ると、これがなんとコーワ。名前は Kid 。多分当時の入門カメラといわれる分野のシロモノだ。プラのような外観なのに手にずっしりとダイキャストの手応え。いやー、凄いものが転がってるな。敢えて入手価格は伏せておく。

 最近この手のコーナーにはフィルムカメラが捨て値で山のように積まれていて、わくわくするやら痛ましいやら。 大抵はジャンクなりの値段で転がっているのだけど、どうやら PENTAX は人気らしく、ミラー固着不動の SV に4千円の値札が付いていた。純機械式は修理して使う人がいるのかも知れない。

 閑話休題。このカメラ、セレンの受光部はダミー、ブライトフレーム明り取り窓もダミーなのだが、皮肉なことにこの直線部のデザインがまことに美しい。翻ってレンズ周りはプラ丸出しで、ピント固定、絞り3段、シャッターはスプリング式でSとBの切り替えと、安っぽいことこの上無い。高級カメラ然としたボディと、それに見合ったダイカストの重さと、そしておよそ似つかわしくないトイカメラ風のレンズ周りが、摩訶不思議なバランスを作り出している。軍幹部の塗装も F1オリーブドラブに見えなくもない。

 4x4 ではなく 4x6.5 のためにボディが横長になって、それが135レンジファインダーのようなスマートなフォルムの理由だろうと思う。ちなみに 4x4 に切り替えることも出来、その場合は暗箱内にパーテーションを立てるのだが、せっかく暗箱に綺麗な反射防止を施しているのに、このパーテーションはテカテカのプラスチックだかベークライト。残念。

 現在日本では 127 のフィルムは作られていないと思う。 120 の巻きなおしという手もあるかも知れない。 135 に裏紙を付けても面白いだろう。幸いスプールが1本だけ入っていた。遊ぼうと思えば遊び方はいろいろあるのだが、実は一番肝心のレンズがいまいちという評判で、少し気持ちがしぼんでいる。取り合えずどこかに飾っておこうか。
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