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2018年01月16日21:07

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凶暴になる裏返しは恐怖

認知症の想像と現実が話題 家族が認知症になった時どうすれば?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=159&from=diary&id=4945330

認知症で、感覚器からの認知能力が衰えると、かなり日常が恐怖に満ち溢れる。

例えば、世界がモノトーンになって、ボヤッとする。コントラストの強いチェッカー模様のタイルの床は、明度の暗い部分は、穴が開いているように感じる。アスファルトの道路が奈落の底に思えてしまう。あるいはピカピカに照る部分は水がまいてあったり、凍っていたりするように見える。

こうなると、何でもないと説得したところで、恐怖が先に立ち、脚を踏み出すことができなくなる。

理性的に説得してもダメな時に、手を引っ張ったりすれば、それはもう自分を陥れようとしている風にしか思えなくなる。

それで怒れば、不信感を煽り立てるだけ。

そうして、気がつけば、あなたは、自分の平安をかき乱す敵対者だと認識され、折々にその思いが蘇る。声を荒らげれば、怒鳴り声で反撃さるのも無理はない。

あせらないことだ。怖いというものを無理やり動かそうとしてはいけない。

説得のうえに説得を重ね、あなたにはそう見えるかもしれないが、自分は大丈夫だと見せてあげてもいい。

小馬鹿にしない。努めて平静に話す。育児中の子どもだと思う。

相手を尊重し、これまで以上に丁寧にゆっくり話す。それは相手の機嫌を損ねないというだけでなく、聴覚の認知も衰えているかもしれないからだ。早口はせっかちにもつながるし。せっかちはまた聞いてる人間にはイラッとくる。

無手勝つで挑まず、認知症に関する本を1冊でも読んでおいて損はないし、自治体なんかがやってる認知症サポーター養成講座を受けておけばもっとよい。

相手に安心感を与える人だと思われるようになろう。

介護保険は迷わず使う。ヘルパーさんが来る、デイサービスに預けられるという時間は、できるだけ羽根を伸ばし、心のトゲを取っておく。あるいは、ヘルパーさんが熟練の人なら、その人の接し方から学んでもいい。

とにかく、相手を劣った存在と見下さないこと。

「ご飯はまだか?」
「さっき食べたでしょう?」
じゃない。
「今いろいろ準備しているから、ちょっと待ってね。お腹が空いてるなら、ちょっとおやつにでもする?」
でいいのだ。

認知症だ、相手は劣った存在だ、言うことをきかせねばならない……は、あなたの心も歪ませ、いい結果をもたらすことはない。

とは言っても、ダメなものはダメという人もいるのは否定しないがね。錯乱型の認知症はちょっと手に負えないこともあるからね。

【付記】
http://silverwood.co.jp/vr/ 認知症をVRで体験してみようという動きもある。
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