原点回帰

ビートルズはその初期においてロックンロールやリズムアンドブルースをやっていました。
が、なぜかブルースはやっていませんでした。
その後、彼らはアメリカの音楽から離れて自分達のオリジナルを完成させていきました。
一般的には彼らは最後までブルースをやることがなかったように考えられています。
が、よーく聴いてみるとそうではないことがわかってきます。
実はビートルズもブルースやっていたんですよ。
所謂原点回帰ですね。

とはいっても、ブルース色が濃厚な曲を作っていたのはやはりジョンでした。
ポール、ジョージ、リンゴの３人はブルースとは無縁でした。
例外もありますけどね。

「ヤー・ブルース」や「アイ・ウォント・ユー」に出てくるブルースのエッセンスはなかなかのものです。
「ビートルズでもこんな音楽やるんだなぁ」というのが素直な感想です。
やはりジョン、エリック・クラプトンと組んでアメリカの音楽をやっていたことを考えると「ジョンもブルースに影響されていたんだなぁ」ということに気付きます。
なんといってもビートルズですからね。
実に意外なことではあります。

ブルースの影響を受けるのはギタリストが多かった時代ですから、ジョージも少しは影響されてましたが、たいしたことはなかったようです。
ジョージのブルースなんて似合いませんよね。
ましてやポールやリンゴとなるとなおさらです。
やはりブルースをやるのはジョンしかいなかったみたいです。

ビートルズというかジョンの原点回帰、じっくり聴いてみて下さい。
そこにはブルースやロックと向き合うミュージシャンの姿勢がみてとれます。
必聴です。
ただし、ちょっと泥臭いですよ。
我慢してね。

では、この辺で。

おしまい。