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2017年06月28日21:29

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「二日間の出会い」、「ガキ帝国」

 午前中、DVDでヴィンセント・ミネリ監督の「二日間の出会い」を観て、昼から京橋フィルムセンターへ。

 午後3時、井筒和幸監督の「ガキ帝国」を観てまいりました。



 ☆「二日間の出会い」(1945)監督 ヴィンセント・ミネリ 出演 ジュディ・ガーランド、ロバート・ウォーカー、ジェームズ・グリーソン、キーナン・ウィン、マーシャル・トンプソン、ルシル・グリーソン

 軍隊から二日間の休暇を得て、初めてニューヨークにやってきた兵士のジョー。彼はひょんなことからアリスという女性と知り合う。
 一緒にニューヨークをあちこち見物するうちに、いつしか二人は恋に落ち、結婚を誓う仲になるが……。


 製作アーサー・フリード、監督ヴィンセント・ミネリ、主演ジュディ・ガーランドのMGM映画であるのに…… ミュージカルじゃないッ!

 こんな映画があったんですねぇ。…J・ガーランドが演りたい、ってゴネたのかなぁ。
 彼女が、いつ歌い出すか、ハラハラ (?) してしまいましたよ。(笑)

 ミュージカルの大御所ヴィンセント・ミネリがJ・ガーランドを使って作った、初めて “ 歌無し ” のメロドラマです。
 J・ガーランドの女優としての別の一面が垣間見られる、貴重な作品と言えます。

 ヴィンセント・ミネリは、この年にJ・ガーランドと結婚。彼女にとっては二度目の結婚でした。その後、娘ライザをもうけますが、5年後には離婚しています。


 相手役がロバート・ウォーカーということも意外でした。
 ロバート・ウォーカーと言ったら、ヒッチコックの「見知らぬ乗客」の変質的な殺人者役が強く印象に残っていますが、本作では人のいい田舎のお兄ちゃんって感じ。
 ジョーは、グランドセントラル駅のエスカレーターに嬉々として乗る可愛げのある田舎者なんです。(笑)
 ロバート・ウォーカーの役者としてのキャラは、ほんとうはこちらなのでしょうね。


 タイトルの「二日間の出会い」ってのがなんとも芸のない題名。…もう少し何とかならなかったのかね。



 ☆「ガキ帝国」(1981)監督 井筒和幸 出演 島田紳助、松本竜介、趙方豪、上岡龍太郎、升毅、夢路いとし、大杉漣、紗貴めぐみ

 『万博開催を3年後に控えた1967年の大阪を舞台に、少年院から高校に復学してきたリュウとその仲間がケンカや遊びに明け暮れる日々を描いた、井筒和幸監督の出世作。生活感あふれる関西弁が醸し出すユーモアと共に、若者たちの生きざまがリアルに写し取られる。
 井筒が長年温めた構想を、ATGと、当時関西のサブカルチャーの発信源となっていたプレイガイドジャーナル社が共同で映画化。』


 …3度目の鑑賞です。しかし前2回はDVDで、今回はスクリーンで観たかったので。

 井筒和幸監督の “ 原点 ” だよね。

 特に井筒監督や紳助のファンというワケではないのですが、妙に惹かれる映画なんですよね。

 いろんな意味で作りは雑だし、ストーリーって言ってもやたらケンカばっかりしてるハナシだし、いったい何がいいんだろう。

 …やっぱり、映画全体にあふれる “ イキオイ ” みたいなものが魅力なのかな。


 …この映画のラストは、ほんとうにイイ。
 
 このラストを見るためだけに、延々と2時間スクリーンを見つめていたようなものかも知れない。




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