私は小学6年のときに父を突然死同然で亡くし、翌日の行政解剖で心筋梗塞と判明した経緯があるからなんとなくわかるけど
突然に死なれた衝撃、解剖に付さなければならないことへの当惑、解剖後にあちこちシーツや包帯でしっかりと覆われて納棺された、普段の姿と全く違った遺体を見る心痛…
短時間の間に色々なことが起きて、遺族の心境は通常ではとても考えられないほど。
父のときは病院の方々も葬儀社の方々もとても丁重にしてくれたけど、この記事の場合はちょっとなぁ。
このお母さん、我が子の最後の姿が包帯巻いた頭なのが忍びなくて、普段のお散歩のときのかわいい帽子でもかぶせてあげようとして、つい外しちゃったんだろうな…
または、頭を撫でて手触りがガサガサなのに気づいたとか…
まだ5ヶ月で、昨日や一昨日まで元気だった子が亡くなったといわれても受け止めきれないところへ、
レジ袋によって「ご遺体」として解剖された現実を突きつけられ、なおさら強いショックを受けちゃったのでしょうし…
ご遺体からは血や体液が漏れることがよくあるというし、解剖では縫合するとはいえ大きい傷もできるし、防水や衛生を考えた処置は必須になるわけで。
件の葬儀屋さんでは、安くて手っ取り早く使い捨てできる素材ってことでレジ袋をかぶせちゃったのかもしれないけど…
…見栄えが宜しくないのは勿論のこと、店屋でお買い上げのお品をレジ袋に入れてお渡しする立場としては、レジ袋は案外簡単に破れたり穴が開いたりするもんだから、そういう用途にはあんまり良くないと思いますが
これを機に、もう少し見栄えの良いものをご遺体処置用に開発してもいいんじゃないかな…
例えば、生理用ナプキンや紙オムツ、ペットシーツと同じようにポリマー吸収体と防水フィルムを不織布で覆ったシートにして、吸収した血や体液が透けないように防水フィルムの外側に濃い色や柄(チェックや花柄、レースのような布地っぽいデザインでも、ミッキーやキティちゃんみたいなキャラクターでも)で印刷した素材を作って、
頭部ならシャワーキャップのようにかぶせる形にするとか、大人用ならニットキャップと一体化するとか。
ズレないように、外からは見えにくい位置で両面テープで皮膚にしっかり固定する仕組みも必要でしょう。
同様の構造と素材で、胴の縫合痕からの漏出を防ぎ痛々しさを感じさせないような肌着型のものもあると良いでしょうね。
お家にご遺体を連れ帰って、愛用の服を着せて送りたい場合は特に。
世の中、ご遺体のお化粧専用の化粧品(ご遺体の皮膚からの水分蒸発を防ぐためにワセリン多めの配合だとか)とか、
流産や死産で亡くなった赤ちゃんのための新生児用より小さいサイズのベビー服や棺もあるぐらいだし…
死因究明のために解剖されるケースはたくさんではないまでも必ずあるわけで、需要は確実にあると思うけどな。
頭部にレジ袋 葬儀会社を提訴
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5119717
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