子供の頃(小5くらい)田舎に住んでいました。
町内に1軒の目医者さんは白髪のお爺さん先生で、普通の田舎家のような家で診察していました。
その先生が、私の眼に軟膏薬をつけようとしましたが、手元が狂って、軟膏がポタッっと私の膝に落ちてしまいました。
先生はサッと素手でその軟膏をつまみ上げ、私の眼に押しつけました。
私の視線に気がついた先生が
(今の見た?)
って顔をしました。
とっさに私は
(いえ、見ませんでした)
という顔をしました。
先生は安心したお顔して
「はい、またね」
昔の子供は、、こうだったんですよねえ。
今の子供だったら
「あらーッ、先生! 不衛星じゃあん!」
って文句を言うのじゃないですかねえ。
いや、今の子供だけでなく、今のオバサンの私も言うかもしれません。
「やァーだ、先生、その手、ちゃんと消毒しましたァ! どうせしてないでしょう?」
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