ドロンジョと婚活というのは、なんというかベストマッチ過ぎる。
しかも「思えば今まで、周りにろくな男がいなかった。(同僚も)」とか
如何にもありそうなセリフに、ホント涙を禁じ得ない。
一方BJと婚活というのは・・・・まぁアンマッチの極みだ。
ピノコが大騒ぎするんじゃないか? とか色々突っ込みどころに溢れてはいるが
そのアンマッチさは却って面白い。
こちらの独白も
「派手な女」という第一印象はいかにもありそう。
それが「強い精神力」や「信念」で見直していくあたり、
原作の展開から見てもさほど違和感はない。
(まぁ婚活に精を出すBJという時点で、多大な違和感ではあるのだが)
「出会うはずの無い2人」というコンセプトに完全に合致しているし、
それぞれの独白も原作をリスペクトしたとの説明にたがわず、全く違和感を感じない。
これなら、タツノコ・手塚プロが快諾するのも十分に頷ける。
・・・ただ、この先は難しいだろうな。
なんというか、ドロンジョが焦ってBJに引かれるとか、ピノコの妨害が入るとか。
其れともアレか? そういう障害を乗り越えてゴールインまで描くのか?
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■アニメ大物2人の婚活、どうやって実現? タツノコ・手塚プロも快諾 仕掛け人「出会うはずないからこそ」
(ウィズニュース - 01月18日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4947715
ヤッターマンに登場する「ドロンジョ」と、天才医師「ブラック・ジャック」の婚活を描いた広告が、ネット上で話題になっています。「単にキャラクターに頼るのではなく、コンセプトを素直にカタチにしました」と話す仕掛け人に、実現までの苦労や工夫を聞きました。
【画像】話題の広告はこちら。3枚1セットになっており、ドロンジョとブラック・ジャックのセリフにも注目
ドロンジョ目線で
今月4日にツイッター投稿された2枚の画像。電車内のドア付近に設置された広告を1枚ずつ写したもののようです。
1枚目に写っているのは、タツノコプロのアニメ「ヤッターマン」に登場する女性キャラ「ドロンジョ」と、マントを羽織った男性の後ろ姿です。広告にはドロンジョの独白がつづられています。
◇ ◇ ◇
無愛想な男だ。お世辞ひとつ言わない。
でも医者だ、年収は悪くない。(重要よね)
ただ照れ屋なだけかも。(そう信じたい)
目の奥はどこかやさしい。(気もする)
思えば今まで、周りにろくな男がいなかった。(同僚も)
ようやく巡ってきた春かも。(焦りすぎ?)
ナイフとフォークの使い方も上品。(紳士ね)
あ、メスで慣れてるだけか。(そう彼は医者)
こんなひと、いたんだ。
ブラック・ジャックの見方は
2枚目に写っているのは、手塚治虫さんの漫画の主人公「ブラック・ジャック」と、ドロンジョの後ろ姿。どうやら先ほどの広告と対になっていて、2人はお見合いをしているようです。
今度はブラック・ジャックの独白です。
◇ ◇ ◇
派手な女だ。言動も風変わりすぎる。
だが自分を持っている人は魅力的だ。(一般的にも)
それにこのスタイル(この大胆さ)
維持には強い精神力がいるはずだ。(医学的にも)
ゆずれない信念があるんだろう。(共感)
私も医師である前にひとりの男。(まだ33歳)
ついマスクの下の素顔を想像してしまう。(いいほうに)
心拍が上がる。(これは病気ではない)
こんなひと、いたんだ。
コンセプトは「想像を超える出会い」
この投稿に対して、「意外と相性ピッタリなのかも」「とりあえず結婚して欲しいこの2人」といったコメントが寄せられ、リツイートは4万6千、いいねは8万4千を超えています。
この広告を出したのは、婚活支援サービスを展開する「パートナーエージェント」(東京都)です。
企画の狙いについて、広報担当者はこう説明します。
「世界には35億もの異性がいますが、日常の中で出会える人はほんの一握り。当社はお客様の『想像を超える出会い』をブランドコンセプトとしており、ギャグアニメとシリアス漫画という、本来なら出会うはずのない2人に登場してもらいました」
ポスター展開は1月1日からスタートし、現在は首都圏を走るJR車内や、私鉄の駅構内などに貼り出されています。一部地域ではテレビCMも放映されており、YouTubeでは2人のやりとりを描いた7本の動画も公開されています。
タツノコプロ・手塚プロの反応は
なぜ、この2人を起用することになったのか? 電通のCMプランナーでコピーライターの栗田雅俊さん(36)は、こう説明します。
「婚活というと生々しくなりがちなので、そうでない表現がしたかったんです。また、『自分の世界を踏み出して、知らなかった人と出会う』というコンセプトが、パートナーエージェントさんにピッタリだと考えたからです」
違う世界の2人が出会うというコンセプトが固まり、次は人選に。
男性側・女性側ともに、複数のキャラクター案を検討しましたが、最初の方で出たドロンジョとブラック・ジャックが最後まで第一候補だったそうです。
クリエイティブディレクターの田中直基さん(38)は、こう振り返ります。
「流行りのキャラクターに頼りすぎるとファンだけにしか届かないし、人気に乗っかっているだけと思われる。そんな中で、誰もが知る国民的キャラクターで、自分たちも大好きだったドロンジョとブラック・ジャックにお願いすることにしました」
ダメで元々という気持ちで、タツノコプロと手塚プロダクションにお願いしたところ、すんなりOKが出たそうです。
今回の広告について、両社はこんなコメントを寄せています。
【タツノコプロ】
ドロンジョも独り身が長いですからね。そろそろいい相手を見つけてもいいのではないかと。その点、手塚プロダクションさんに所属される男性がお相手なら安心ですし。職業柄、世界を飛び回っていてなかなか出会いの時間もなく、いい相手がいないかなと思い参加してみました。
【手塚プロダクション】
タツノコプロさんのドロンジョとコラボができれば、楽しんでくれる人が増えるだろうし、「婚活」という生身の人間の出会いに係るビジネスがドロンジョとブラック・ジャックのキャラクターが出演することでポジティブなイメージになり、良い出会いがたくさんできれば嬉しいです。
原作をリスペクトして
「あれだけ歴史のあるキャラクターなのに、こんなに自由にしていいんだとビックリしました。タツノコプロさんも手塚プロダクションさんも、ファンが楽しんでくれることにとても前向きな会社なんですよね」と田中さん。
両社に確認しながら進めたというセリフづくり。栗田さんは「コンテンツものはファンの愛が強いゆえに、失望されることもある。そうならないように、原作をリスペクトして考えました。また、パートナーエージェントさんの誠実さが伝わる表現を心がけました」と振り返ります。
設定資料集をしっかり読み込んで、2人のセリフとしても違和感がなく、かつ、婚活中の普通の人が話しているような人間臭さが感じられるセリフを考えたそうです。
イラストについても、原作に忠実になるよう心がけました。
「あえて線を粗くして、動きも最小限に。ドロンジョはカラーなのにブラック・ジャックがモノクロなのは、原作のイメージを重視した結果です」と田中さん。
さきほどの2枚の広告に、2人が向き合ったもう1枚を加えた3枚1セットの広告。それを見たパートナーエージェントの佐藤茂社長は完成度の高さに驚き、急きょ資金を集めて動画展開も依頼したそうです。
「タツノコプロさんと手塚プロダクションさんだけでなく、クライアントであるパートナーエージェントさんが僕らを信用してくださり、覚悟を決めて自由にやらせていただけたのも大きかったです」と田中さん。
今後の展開は
賛否両論を覚悟して公開した広告でしたが、いざ出してみるとSNSを中心に好意的な反応が多く寄せられています。パートナーエージェントのホームページ訪問者数は、前年同期比で300%を超えているそうです。
「批判も覚悟していましたが、幸い、いろんな世代が好意的に受け止めてくれたようで。動画、交通広告などいろんな味を楽しんで頂けたのかなと」と栗田さん。
田中さんは「恋愛や結婚って、自然と出会うことへのあこがれが強すぎると思うんです。出会い方よりももっと大事なのは出会った後だと思うので、パートナーエージェントさんのようなプロにお願いする、こんな出会いもアリなんだということがもっと浸透した時、この広告が成功したといえると思います」と話します。
今後の展開については、「二人の恋の行方によっては、次の展開があるかもしれませんね」(田中さん)とのことでした。
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