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2018年01月18日22:41

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旧式艦 【軍事、艦これ】

艦これでメンテナンスが行われ、それと共に天龍型軽巡洋艦の改二型が実装されました。
実際には艦形が小さく改装の許される余地が小さく、また経年が古く新造艦が後に相次いで竣工した為、大規模な改修工事は受けずに最期をむかえています。

さて、同時期の他国の同級艦はと申しますとイギリスのC級やドイツのケルン級でしょうか。同時期の軽巡洋艦が少ないのは大戦末期ですので資材が逼迫してきた国が増え、大型艦を建造できる国は少なかったのもありましょう。
このC級やケルン級は天龍型と共に偵察巡洋艦等から発展した快速軽防禦の駆逐艦嚮導巡洋艦の一種です。この中で艦形が一番小型なのは天龍、大型なのはケルン級となっており、
その分速力は天龍型が33ktなのにたいしC級やケルン級は30kt弱にとどまっています。また三艦級共に主機は蒸気タービン2基2軸、缶はC級が重油専焼缶なのに対し、ケルン級と天龍型は両国の燃料事情もあってか石炭重油混焼缶となっています。

一番特徴的なのは主砲配置で、C級の19年竣工艦では15.2cm単装砲を背負い式で配置しますが、ケルン級は左右両舷に一門づつセットで配置で艦尾のみ背負い式、天龍型は中心線上に主楼、後楼を前後に挟んだ形で一門づつセットで配置と設計思想の違いが見られます。違いがさらに顕著なのが雷装で、天龍は小型な艦形を生かし左右両舷に振れる3連装発射管2基に機雷搭載とかなり強力ですが、C級は連装発射管を左右両舷に2基づつ、ケルン級は魚雷はドイツやイタリアの魚雷艇の様に単装発射管を両舷に2基づつと少ない替わりに多数の機雷を搭載しています。

艦種類別では軽巡洋艦になり、それぞれの艦が後々の同国海軍の軽巡洋艦の位置づけを決める役割を果たしているのは共通ですが、天龍型は水雷戦隊嚮導巡洋艦なのであくまで駆逐艦の延長線上、C級は植民地間の通商保護も視野に入れていてスループや通報艦の要素があり、ケルン級は大型化した装甲巡洋艦に替わる通商破壊戦も可能な中型主力艦と、3艦共狙った部分の違いがはっきりとしており、要求に応える為の設計の相違を並べて眺めると、なかなか興味深い物です。

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