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2017年02月25日15:54

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子供を産むってこと

わりと一大イベントだよね。出産。しかもそれが終わりじゃない。

私は娘を妊娠した時、自分の病気で一旦「子供は諦めて病気を治せ」ってなって、その時は本当に、どうして妊娠する前にきちんと自分の体が妊娠に適している環境か調べておかなかったのかって後悔した。

結局、とてもいい先生に巡り合い、娘を妊娠したまま病巣を一つ取り除き、出産後、もう一つの病気を根治した。

妊娠中も普通の妊婦より気を付けないといけないことが沢山あったし、その後、息子を妊娠、出産した時「え?なんかすごい楽」ってなったくらい、今思えばめちゃくちゃ大変だったんだけど、初めての妊娠だったし、なにより諦めなくちゃいけない命を繋ぐことができたってことだけで突っ走れたんだろうなぁ


娘の時は、切迫早産で長く入院してもいたので、産院ではいろいろありましたよ。

要即対応妊婦だったんで、分娩室に一番近い、トイレ付きの二人部屋に一人で入れてもらってたんだけど、週に一日、集中的に堕胎手術をする日ってのがあって、その日は空いたベッドに午前午後、たいてい二人くらい、日帰り手術の患者が、手術の前後滞在するんです。


御主人と思しき人に手を握られて、ずっと泣いてる人。

術後、すごいさっぱりした顔で帰ってきて、規定時間雑誌読んでる人。

精神的ダメージで、看護師さんに両脇から抱えられてフラフラになってベッドで横たわる人。

私にもジュースおごってくれたフィリピン国籍の人。

めちゃくちゃ美人のロシア国籍の人。


記憶に残ってるのはこのくらいだけど、どんな理由があってか知りませんが、それぞれきっといろんな思いを抱えてその日に至ったんだと思う。その決断を、だれも非難できないし、私は彼女たちからアクションがなければ何も言わず黙って本読んでた。


で、たいていこの手術のあった日の深夜に、トラックが来て何かを運び出していくんだよ。結構怖いよ。


とまあ、ここまでは普通の堕胎なんだけど、一番キツかったのは、出産してそのままその部屋に滞在できるLDRで、おそらく、おなかの中で亡くなった子を出産した人がいてね。

すごく長かったよ。二日くらいかかったんじゃないかな。部屋の外にいすを置いて、ご主人とお父さん思しき男性が、ずっと祈るようにして座ってた。

中から看護師さんがね「あなたが生んであげなきゃ、この子はもう出てこれないんだよ」みたいなこと言ってるのも聞こえて、なんかもう、すごく悲しい気持ちになった。

普通の出産なら、子供も一生懸命出てこようとしてくれるので、二人の力で産めるんだけど、死産は母親一人の力で産まなくちゃならないから、実はその方がものすごく大変。

出産ってものすごく大変なのに、一人で頑張らなくちゃいけないんだよ。

一人でめちゃくちゃ頑張らなきゃいけないのに、産まれてくる子は死んでるんだよ。


私も長く病院にいたけど、その人も精神的に不安定になってしまって、長いこと入院してた。

私は、何事もなく産めたけど、おなかの子供に何かあったらその人と同じことをしなくちゃならなかった。

そうならないように入院してたし、制約の多い生活してたけど、何がどう転ぶかなんて、本当に、一寸先は闇だった。

だから本当に、本当に、その現実が怖かった。


いろんな理由で堕胎を選ぶ人。望んでも子供を得られない人。

私がいた病院は、不妊治療でもとても有名で実績のある病院だったので、毎日待合は、治療に来る夫婦であふれていた。

実際、知り合いでも、その病院で治療を受けて子供を授かった人は大勢いる。


そんな思いを抱えて産んだ娘は今、私の後ろの方でタブレット見てケタケタ笑ってるんですけどね。

イラっとすることもあるけど、ほんとに、妊娠から出産までのこと思い出すと、生きててくれるだけでいいやってなるから不思議。


その後、同じ病院で息子を産んだとき前後して娘さんを産んだ方の話なんだけどね。

その人は出産時、すでに40を超えた初産高齢出産。

30くらいのころからずっと不妊治療を続けていて、使った総額一千万以上。

自分も億の年商動かすバイヤーで、ご主人は公務員。

そして、子供を授からないまま40歳を迎え、夫婦で相談して、もう子供は諦めよう、そのお金で今度は自分たちが楽しいことをしよう! と、治療をやめて二人でグアム旅行して帰ってきたら妊娠してたんだって。


高齢出産だったこともあって、予定日よりかなり早い帝王切開での出産。子供の体重は2000gやっとこえたかくらい。

そんなサイズでだしちゃうんですか!?ってきいったら、先生曰く

「だしてみたらやっぱり脂漏(胎児にべったりついてる白いヤツ)がほとんどなくなってたから。そのままおなかに置いてたら死んじゃうこともあるからね。ちっちゃくても出して保育器いれた方がいいんだよね」とのこと。


すごいおじいちゃん先生なんだけど、先生の経験から、死産の子はどんなに小さくても、脂漏がほとんどないらしくて、先生の感覚として、あれがなくなったら子供に障害がなくても死ぬリスクが高くなるような気がする。と。

脂漏って、エコーとかで見えるんですか? って聞いても「いや全然。でもなんとなくわかる」らしい。経験ってすごい。


逆子だった息子のことも、ひょいひょいっとお腹を撫でるだけで治しちゃったしな・・・


この記事の人みたいに、みんながみんな割り切れるわけじゃないし、奇跡みたいに子供を授かった最後の方だって、この先生に巡り合ってなかったらもしかしたらおなかの中で子供が亡くなってたかもしれないわけで、本当に、妊娠、出産は病気じゃないかもしれないけど、とんでもないことなんだよ。


育てるのも大変だしねぇ(後ろを見ながら


■34歳で「子供がほしい病」に陥り、40歳で不妊治療をやめ、45歳で気づいたこと
(ウートピ - 02月24日 20:52)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=184&from=diary&id=4449167
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