(つづき)
遠間からでも一目で分かるオレンジ色の船体。
初代 南極観測船『宗谷』が係留されている(*≧∀≦)ﾉﾞ
その歴史を思うと､軍艦のようなグレー色とはまた違う
迫力を感じさせる。
宗谷は民間船として造られた後、不幸な戦争の中で軍に
徴用されたりもしたが､他の姉妹艦が撃沈されていく中､
受けた魚雷が不発だったり、大空襲でも生き延びたりと
とても幸運な船として”時代の荒波”も乗り越えてきた。
そして、当時としては画期的な強化･改造を船体に施し､
初代 南極観測船『宗谷』が誕生したのでした。
とは言え、やはり極寒の地への旅路は過酷を極み。
第1次観測(1956年)の帰路時にはビセット状態(氷に
閉じ込められてしまう状態)になったり､片舷62度(※)
にも及ぶ横揺れの中での帰航となったりもした。
(※wikiでは【69度】との記載もあり(￣ェ￣;)ｶﾞｸﾌﾞﾙ)
余談だが【UMA】にも宗谷は遭遇してしまう(笑)
興味のある人は【南極ゴジラ】で検索を（;´▽｀A``
複数人で目撃しているし、目撃当初から海上保安庁へ
無線連絡している事から信憑性はカナリ高い。
第2次観測(1957年)は更なる改造をして挑むものの、
この年の南極は最悪の悪天候で【観測放棄】となり、
それが所謂､『南極物語』の史実となるのであった。
第3次観測(1958年)は更に更に改造が施され、
世界初の砕氷航空機母船となり、観測能力も大幅に
向上された状態で出航。
この観測時にタロ･ジロとの再会を果たす事になる。
その後、第4次観測(1959年)/第5次観測(1960年)/
第6次観測(1961年)の後、南極観測船としての役目
を終えた。 本当に素晴らしい功績を残した船だ。
南極観測船の任務が終わり巡視船→練習船となった
宗谷は、1979年に【船の科学館】に係留･保管され
世界的な文化遺産として皆の乗艦を待っている。
因みに初代 南極観測船の『宗谷』の主な仕様は
満載排水量4.614t/ディーゼル機関２基:4800馬力
だが、現在の南極観測船『しらせ』は
満載排水量22.000t/統合電気推進方式ディーゼル
機関4基/主電動機4基の【30000馬力】と言う…。
今年は宗谷の生誕80年と言うが、その時代の差と
言うのはココまでの性能差を出すんですな(^^;)
地元：立川には無料で一般開放(開館)されている
【国立 極地研究所 南極･北極科学館】がある。
オイラも何回か訪れているけど、また機会を見て
行ってみたくなりました σ(´ー｀*)
実際に南極を走った雪上車が展示されているし、
《南極の氷》も触れる！知的好奇心や冒険心を
くすぐりに近々行きたいと思う♪(*´(エ)｀*)v
(おしまい)
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