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2017年02月23日18:57

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他国をバカにすれば愛国なのか

稲田防衛相 森友学園に感謝状
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4446487

日本会議に連なるお友達のようであるから、仲間内で褒め合いをしたということなのだろう。気色の悪い話である。国家を私物化していると評されても仕方あるまい。いっそ今からでも安倍晋三小学校という校名にしたらどうだろうか。お似合いである。

重要なことは通っている子供たちへの教育の質において、致命的欠陥があると疑われることだ。国粋主義的教育が悪いという議論はとりあえずしない。だが報道されている限りでは、「犬臭い」という罵りや外国人差別があるようで、これでは教育上問題なしとは到底言えまい。

そもそも用地売却について、このような癒着が疑われる経緯を辿っていること自体が、教育機関としての適格性を疑わしめるに十分である。

TVの分かっていないコメンテーターの中には、「私学だから、選択の自由はある。嫌なら通わせなければいい」という発言もあるようだ。しかし、これは愚かな妄言と言わざるをえない。

なぜなら、選択の自由を有しているのはあくまでも「保護者」であって、実際に学校に通い、教育を受ける生徒本人ではないからである。子どもに選択権が与えられていないという、まさにその理由でこうした適格性に問題のある学校をおいそれと認可すべきではないのである。

世の中には宗教系の学校もあるし、各学校で個性的な教育方針を持つ学校もある。私はそういう多様性は大いに尊重する価値観の持ち主だが、「犬臭い」だの、支那人だのといった侮蔑はそういう高尚な次元の話ではない。

愛国心教育を前面に押し出しているから良くないのではない。そうではなくて、愛国心が他国への侮蔑、他者への偏見として表現されていることが問題なのである。いつも思うことだが、右翼国家主義者というのは(国を問わず)、自国への愛着と他国の侮蔑を履き違えている人間が実に多い。

よその国を馬鹿にすれば自国を誇ったことになるかのごとき振る舞いは下品である。こういう大人に教育を施された子供は、ルールを自分の都合のいいように解釈し、批判を受けると「自由の侵害」とか言い出して、自分は他人を侮蔑・嘲笑する類の大人に育ちかねない。

豊葦原瑞穂の国がそのような人間で溢れたらそれこそ国の終わりというものである。

子どもは親を選べない。小学校も自由に選べることは稀だろう。だからこそ、最低限の教育の質は社会の側で担保しなければならないのである。学校が許認可制であることは、そういう理解に基づいてのことと私は思っているが、違うだろうか。
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