CAMEL、16年ぶりの来日公演

音楽の話。
イギリスのロックバンド、叙情派プログレッシブロックバンドとも言われているかな。
ＣＡＭＥＬ(キャメル)、16年ぶりの来日公演２日目、大阪に引き続いて
東京での初日、六本木EXシアターの公演を見てきました。(2016/05/20)

リーダーのギタリスト、アンディ・ラティマーが
骨髄移植が必要とされるほどの難病を抱え、2000年の来日を最後に
もう逢えることはないかな、いや、万が一の可能性も、という状態が、
2007年に治癒に向かい、2013年にスノーグースリメイクCDと再現ライブ、
という程復活され、ついに来日公演が実現しました。

1970年代半ばが初来日なのかな？
ロックバンドという荒々しさはなく、紳士的なバンドという評価を
ミュージックライフとかFM雑誌で読んだ記憶が有ります。

その頃に始めて買ったのが、短編小説を音楽化した
スノーグース(白雁)、しかも廉価LPでした。

1981年だか、ヌードというアルバムが、小野田少尉をテーマにした程
日本を意識していたアルバムだと知ったり、日本のファンとも長い繋がりを
持ち続けていることになったのですね。

その後CD時代になって、全盛期のアルバムをおっかけつつ
1980年代と1990年代の二度の来日は川崎で見ています。

バンドそのものは、メンバーの変遷と、脱退などで、一旦終了。
ステーションニアリー・トラベラーというアルバムがラストアルバム。
確か、ジェネシスの初代ギタリスト、Anthony Phillipsが他者作品に参加した
数少ないアルバムの一つでもありますね。

キャメルはアメリカに移住した彼のソロプロジェクトとして80年代後半から
復活したと記憶しています。
インターネット時代になっていたので、時折彼のHPを見に行きました。
難病を抱えつつも妻らのサポートを受けつつ、全盛期時代のライブ音源や
新作を発表し続け、来日も重ねましたが、前述の大病で長い沈黙に。

御年67歳になられたそうで、
左手首にサポーターを付けてましたし、膝も年齢相応に痛めていらっしゃるとか。
だが、美しく伸びやかな音は、私が聴いた20年前よりも力強くなり
もうおじいちゃんですけど、表情はお茶目で若々しかったです。

長年の友人であるベースのコリンと、多分2013年ライブからのドラムスと
今回から加わった盲目のキーボーディストの４人編成。

本人、ベース、キーボードの三人が歌え、本人、ドラム、キーボードの三人が
笛を吹ける体制でした。

キーボードの方がマルチプレーヤーで、２台のキーボードで
往年のハモンドオルガンサウンド、エレピなどの、キャメルサウンドを再現し
見事な音の厚みを演じていました。

ステージはシンプルで、四人はイヤモニを付けず、演奏していました。
アンディは、レスポールとフェンダーの2本のギターとフルートとリコーダー。

EXシアターは始めて入りましたが、傾斜した座席で見易く、
音はやや膨らみ気味でベストとは言えませんでしたが、チネチッタより快適かな。
座席はB3階ほぼ真後ろだったので、双眼鏡を持参して、じっくり見てました。

思えばこの双眼鏡は、前々回のスティーブ・ハケット来日＋ルネッサンス来日！
という黄金の週間用に購入した物。

ハケットの東京公演は明日！、残念ながらチケットは瞬殺でした。
もうクラブチッタの箱サイズに収まる人気じゃないんだからもっと大きな箱にしてほしい。

それにしても、ハケットもですが、アンディも大したギタープレーヤーですねえ。
一曲も取り上げてないアルバムが何枚も有りましたし、再来日を希望します。

そのハケットバンドのメンバーが二人いらしていました。
https://twitter.com/NickBeggs/status/733658344200671232
Nick Beggs
‏Wonderful evening in Tokyo with Nad and Camel.

右二人がハケットバンドのお二人。右から二人目がこの発言主。
左三人と手前がキャメル。
ベース、ドラム、アンディ、手前がキーボード。

22日日曜日、日比谷で行われる、プログレッシブ・フェスに
キャメルとハケット＋原始心母が出るんですよねえ。
行きたかったかも。

以下にスマホで撮った写真。ライブは撮影録音禁止でした。



そうそう、演奏中、観客は静かに聞き入る日本スタイル、
スマホの着信音などは一度も聞こえませんでした。
私の横の方で、手を挙げ頭を振る変な踊りをしている輩がいましたけど(爆)