昔はビリーワイルダーのジャックレモン主演のとかチャップリンのとか好きだったけれど、今は良い人が主人公のがいまひとつピンと来なくなったせいか、ダメ恋もダメだったけど(って全部観てないけれど)、『彼女がその名を知らない鳥たち』のアベサダのセルフサクリファイスが入ってこなくて、なんであんたそこまでするの?になっちゃったけれど、ダメ恋と一緒にするんじゃないっ!愛も辛さも苦味もオメーは知んねーって声が飛んできそうだけれど、『ロストパラダイス・イン・トーキョー』の予告編にはこの作品と近い匂いを感じたりする。敬遠していた『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』を観れば、アベサダの奥行きがわかるのかもしれない。予告でやっていた大森立嗣の『光』も気になる。『彼女がその名を知らない鳥たち』、時間が経てば、都市社会のなにかが込み上げてくるものある。
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