ダンスの犬all is FULL 公演 9人の女性によるソロ
プロトシアター
5月26日
博美 ダンス
深谷正子 演出
上半身微動だにせずの動き、ミニマルな所作、椅子を壊すダイナミズムと同時に表わされるそれら椅子に同化する様、無駄を省いた全体、されど精神的な集中(博美さんの汗)にまず驚かされました。そうしたインプレッションを通して、下記のことを思います。懊悩や情動が表わされる動きを感じるという以上に、フォルムそのものの現れを感じました。フォルムは形象とその流れに、二つにあるのです。身体という殻があり、それが在ることをまず印象するのです。そして、殻は形象であり、形象が動きを司り、全体という形象を創る、そう印象をもつのです。浄瑠璃での外から動かす人形であろうが、自ら/内から動かす舞いであろうが、そのフィギュアが存在すること、形象が動きを司ります。流れとしての動き、ストラクチャーそのものは形象に派生したものであり、全体を包括する、それゆえに、乱れる椅子は流れとしてのストラクチャーと同化するのだと思いました。素晴らしかったです♬
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