わたしの若い時は、教科書に載っている小説の抜粋や、
北杜夫さん、遠藤周作さんのおもしろ紀行文なぞしかよみませんでした。
大学生の時は、校舎の隣が書店だったもので、
3年もバイトましたが、ほとんど全く読みませんでしたねぇ。
書店の人に「○○くんは、堅いのが好き、柔らかいのが好き?」
と聞かれて、「堅い本ですね、松本清張みたいな・・・」
などと言って、周りを氷つかせていました。
就職して十数年、メンタルと身体を壊して退職。
時に三十代。読書生活が始まったのはそれからでした。
自殺を考えていた時期には、自殺した作家の作品を片端から読みました。
そのおかげで、芥川龍之介の”自殺観”とでもいうのでしょうか、
に触れることで死について本気で考える機会を得ました。
(おかげで考えている時間が長引いて死なずにすみました)
そうして、文学をはじめ、哲学(西洋、東洋共)、心理学、宗教、社会科学e.t.c...
いろいろと興味の赴くまま、濫読してまいりました。
歴史はもともと好きだったのですが、違った角度からとらえた書物や
個別の事件などを取り扱った作品など気になったものはとりあえず
手にとる習慣がつきました。
小説でも、明治に流行した美文調など、興味を持った作品は
ノートに書き写したりもしました。
ケイタイを持っていないこともあり、
移動中や、待ち時間には必ず読書しています。
『大人になると読まなくなる』というのは、
若い時に流行を追っていたに飽きるのと一緒で
周りがやっていたから・・・に過ぎないのではと思います。
いくら忙しくても浮気する人は、その時間を捻出するのですから(笑)。
わたしには、とても真似が出来ない凄いエネルギーだと思います(苦笑)。
特に時間という目の鋭いヤスリの研磨をくぐり抜けて来た本は
何かしら受け取るものがあると感じています。
200年前にも1000年前にも流行はあったはずですが、
その中で残る作品というものは「何か」を持っていると思います。
そうでないものは、読み継がれること無く消えていきますね。
人の短い一生では、味わえないいろいろな人生を
本はわたしたちに与えてくれるものだと思います。
■大人になると本を読まなくなるのは、なぜ? 土曜日の午後に読書について思うこと
(ウートピ - 10月22日 14:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=184&from=diary&id=4254633
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