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2017年12月14日23:28

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スーパー・オーケストラもプログラム次第

クラシック、ジャズといえばなんか敷居が高いもののように思われます。
実際にウンチクがいっぱいあふれているし、スノッブな態度をとるファンも多いのも事実。
(まぁそのウンチクも知っているともっと面白くなるのも事実なんですが・・・)
でもオススメしたいのはやはりこれも音楽ということ。
リズム感や音響の中に身を置いてみるとおのずと感じるものがあると思う。
とある亡きカンフー俳優の名言にもあるように
"Don’t think, feel"
これに尽きる気がする。 

10月連休の3日目
あのディヴィッド・ボウイも乗った阪急電車で京都に向かう。
お昼の腹ごしらえは三条のすき焼きの三嶋亭へ。
お一人様なのに個室に通されちょっと緊張・・・・
でもお肉はすばらしくおいしく、おもわずおかわりもペロリ・・・としてしまいましたわ。
ところで京都のすき焼きの老舗といえばモリタ屋もありますが、どっちがいいのかしら?
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すき焼きのお肉に満足したら地下鉄で上まで上がり京都コンサートホールへ
今回ステージの裏手の座席から見下ろす感じでの鑑賞だが、
すでに裏手にある最初の1曲目に使うパイプオルガンの準備がされていましたな。

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リッカルド・シャイ指揮ルツェルン祝祭管弦楽団 @ 京都コンサートホール

夏にスイスのルツェルンで開かれる音楽祭のために集められるオケの来日公演。
2002年にクラウディオ・アバドがベルリン・フィルの首席指揮者を辞任した後、その人脈からベルリン・フィルなどの有名オケの楽団員、ザビーネ・マイヤーなど有名なソリスト、ハーゲン・カルテットなどの有名な室内楽団のメンツなどを集めたスーパー・オーケストラです。
日本のサイトウキネンオーケストラのワールドワイド版みたいなものでしょうか。

2006年の来日時はマウリツィオ・ポリーニの体調不全でブラームスのピアノ協はいまひとつでしたがブルックナー7とマーラー6が神々しほどの音響空間を創り上げ素晴らしすぎた印象が強く、2009年の北京公演にまで出張ってマーラー1番を聴きましたわ。

一度数年前に2度目の来日公演が企画されたもののアバドの体調不良で中止となり(翌年アバドは亡くなった)、どうなるものか・・・・と思っていましたがアバドの弟子筋にあたるシャイが引き継ぎ今回の来日となりました。

今回はシャイの人脈筋からスカラ座、コンセルトヘボウ、ゲヴァントハウスの楽団員に加え従来のルツェルン祝祭管弦楽団に参加していたメンツなどで構成され、音的には変に濁ることなくアバド時代とは違った素晴らしさを出していました。

ただ今回のプログラム、リヒャルト・シュトラウスで統一されているのはいいけどアンコールを含め中規模な作品ばかりでちょっと物足りなかったかな・・・
せめて「英雄の生涯」か「アルプス交響曲」あたりがあるといいんだけど、
「2001年宇宙の旅」で有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」は出だしはいいのだけど後半はなんか尻すぼみだし、「死と浄化」は暗い。
アンコールのオペラ「サロメ」の「七つのヴェールの踊り」もなんとなくいまひとつ。

唯一良かったのは「のだめカンタービレ」でもおなじみな「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
話の流れが手に取るようにわかり面白かった〜
ただこれもトリネタとしてはちょっと短すぎの気がする。

せっかくのスーパーオーケストラ、やっぱりマーラー並みの満足感が欲しかったわ




R.シュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30
R.シュトラウス: 交響詩「死と浄化」op.24

---Intermission for 20min---
R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28

---Encore---
R.シュトラウス:オペラ「サロメ」より「七つのヴェールの踊り」

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