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2013年12月09日00:01
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ドイツ第三帝國兵器シリーズ38 150�丱�ノン砲
カノン砲(Kanone；英語ではCanon)とは榴弾砲(Feldhaubitze)に比べて長砲身で、その結果として高初速・長射程となった火砲です。当然、榴弾砲よりも重量とサイズは大きく、やや低仰角の射撃を主用します。しかし、現代では榴弾砲の長砲身化によって砲種の統廃合が進み、多くの国で榴弾砲とカノン砲の区別は無くなっています。
第一次世界大戦中、プロイセン王国陸軍は、105�亳�径の10cmK14や10cmK17等を運用する一方、重カノン砲として15cmK16(15cm Kanone16)を1916年に制式化、翌年から部隊配備が行われました。K16は第一次世界大戦当時の火砲としては珍しく車軸にリーフスプリング式のサスペンションを設けており、自動車による牽引を視野に入れて開発された先進的な火砲でした。牽引時には重量軽減のため、砲身を後方に引き出して分割されました。
第一次世界大戦終結後、残存砲していたK16は戦争賠償としてベルギー王国が接収して運用していましたが、1940年にドイツ軍がベルギーを制圧すると、K16を再接収して15cm K429(b).と命名して沿岸防衛用に配備、終戦まで用いられ続けました。その一部は21cm Mrs18臼砲の砲架と足回りに乗せられ、15cmK16 Mrs Lafと呼ばれています。
15cm K16の要目は以下の通りです。
・口径：149.3mm
・全長：6.41ｍ
・重量：10870kg
・砲身長：6410mm（43口径）
・仰俯角：-3°〜+43°
・左右旋回角：８°
・発射速度：３発/min（最大）
・初速：757ｍ/sec
・射程距離：22000ｍ
・砲身命数：3000〜4000発
1933年、ヒトラー内閣が成立すると、ラインメタル社は15cm K16の後継たる新型カノン砲の開発を開始、1938年に生産が開始されのが15cm K18(15cm Kanone18)です。K18とは1918年に制式化されたとの意味ですが、これはヴェルサイユ条約違反の新型カノン砲を開発している事を誤魔化す偽装名称でした。
K18はK16と比較して２ｔ以上も重量が増した割には射程距離が2000ｍ余しか伸びていませんでしたが、専用の円形旋回台座を使用すれば水平全周囲旋回が可能であったため、前線での評判は比較的良好でした。牽引時には15cm K16と同様に重量軽減のため、砲身を後方に引き出して二分割されました。
因みに30口径の重榴弾砲15cm sFH18《http://
15cm K18の要目は以下の通りです。
・口径：149.1mm
・全長：8.2ｍ
・重量：12460kg（砲撃時）/ 18600kg（牽引時）
・砲身長：6432mm（43口径）
・仰俯角：-２°〜+43°
・左右旋回角：10°（直接接地）/ 360°（台座上）
・発射速度：２発/mjn（最大）
・初速：865ｍ/sec
・射程距離：24500ｍ
・砲身命数：3000〜5000発
一方、1935年にトルコ共和国陸軍から野砲と沿岸砲を一体化した150mm多目的砲の発注があり、クルップ社が1938年から製作に入りました。しかし、1939年９月の第二次世界大戦勃発を受けて、この砲も第三帝國陸軍に転用される事となり、15cm K39の制式名称が与えられました。
15cm K18と比較すると、初速は同じですが、やや軽量化されながら射程距離は若干伸びています。また、開脚式砲架であるため水平射角が広いのが特徴で、輸送時には三分割されましたが、砲弾は15cm K18や15cm sFH18と共通運用出来ました。
沿岸砲としても運用するために12分割した水平全周旋回台座も設計され、旋回台座使用の際には12分割されたパーツを組み立てて一つの円状にした上で中心に砲架を据え付け、閉じた脚を台座の端に据え付けて誘導輪を噛み合わせました。
1940年５月の西方電撃戦から本格的に実戦投入され、東部戦線でもバルバロッサ作戦やブラウ作戦等で使用されました。1942年までに61門のみが生産されました。
本来の発注主であった中立国トルコにも輸出されています。
15cm K39の要目は以下の通りです。
・口径：149.1mm
・重量：12200kg（砲撃時）/ 18282kg（牽引時）
・砲身長：7868mm(53口径)
・仰俯角：-3°〜+46°
・左右旋回角：60°(直接接地)/ 360°(台座上)
・発射速度：２発/min（最大）
・初速：865ｍ/sec
・射程距離：24700m
ドイツ第三帝國シリーズ検索コーナーはコチラ！
http://
第一次世界大戦中、プロイセン王国陸軍は、105�亳�径の10cmK14や10cmK17等を運用する一方、重カノン砲として15cmK16(15cm Kanone16)を1916年に制式化、翌年から部隊配備が行われました。K16は第一次世界大戦当時の火砲としては珍しく車軸にリーフスプリング式のサスペンションを設けており、自動車による牽引を視野に入れて開発された先進的な火砲でした。牽引時には重量軽減のため、砲身を後方に引き出して分割されました。
第一次世界大戦終結後、残存砲していたK16は戦争賠償としてベルギー王国が接収して運用していましたが、1940年にドイツ軍がベルギーを制圧すると、K16を再接収して15cm K429(b).と命名して沿岸防衛用に配備、終戦まで用いられ続けました。その一部は21cm Mrs18臼砲の砲架と足回りに乗せられ、15cmK16 Mrs Lafと呼ばれています。
15cm K16の要目は以下の通りです。
・口径：149.3mm
・全長：6.41ｍ
・重量：10870kg
・砲身長：6410mm（43口径）
・仰俯角：-3°〜+43°
・左右旋回角：８°
・発射速度：３発/min（最大）
・初速：757ｍ/sec
・射程距離：22000ｍ
・砲身命数：3000〜4000発
1933年、ヒトラー内閣が成立すると、ラインメタル社は15cm K16の後継たる新型カノン砲の開発を開始、1938年に生産が開始されのが15cm K18(15cm Kanone18)です。K18とは1918年に制式化されたとの意味ですが、これはヴェルサイユ条約違反の新型カノン砲を開発している事を誤魔化す偽装名称でした。
K18はK16と比較して２ｔ以上も重量が増した割には射程距離が2000ｍ余しか伸びていませんでしたが、専用の円形旋回台座を使用すれば水平全周囲旋回が可能であったため、前線での評判は比較的良好でした。牽引時には15cm K16と同様に重量軽減のため、砲身を後方に引き出して二分割されました。
因みに30口径の重榴弾砲15cm sFH18《http://
15cm K18の要目は以下の通りです。
・口径：149.1mm
・全長：8.2ｍ
・重量：12460kg（砲撃時）/ 18600kg（牽引時）
・砲身長：6432mm（43口径）
・仰俯角：-２°〜+43°
・左右旋回角：10°（直接接地）/ 360°（台座上）
・発射速度：２発/mjn（最大）
・初速：865ｍ/sec
・射程距離：24500ｍ
・砲身命数：3000〜5000発
一方、1935年にトルコ共和国陸軍から野砲と沿岸砲を一体化した150mm多目的砲の発注があり、クルップ社が1938年から製作に入りました。しかし、1939年９月の第二次世界大戦勃発を受けて、この砲も第三帝國陸軍に転用される事となり、15cm K39の制式名称が与えられました。
15cm K18と比較すると、初速は同じですが、やや軽量化されながら射程距離は若干伸びています。また、開脚式砲架であるため水平射角が広いのが特徴で、輸送時には三分割されましたが、砲弾は15cm K18や15cm sFH18と共通運用出来ました。
沿岸砲としても運用するために12分割した水平全周旋回台座も設計され、旋回台座使用の際には12分割されたパーツを組み立てて一つの円状にした上で中心に砲架を据え付け、閉じた脚を台座の端に据え付けて誘導輪を噛み合わせました。
1940年５月の西方電撃戦から本格的に実戦投入され、東部戦線でもバルバロッサ作戦やブラウ作戦等で使用されました。1942年までに61門のみが生産されました。
本来の発注主であった中立国トルコにも輸出されています。
15cm K39の要目は以下の通りです。
・口径：149.1mm
・重量：12200kg（砲撃時）/ 18282kg（牽引時）
・砲身長：7868mm(53口径)
・仰俯角：-3°〜+46°
・左右旋回角：60°(直接接地)/ 360°(台座上)
・発射速度：２発/min（最大）
・初速：865ｍ/sec
・射程距離：24700m
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