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2018年03月25日08:02

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音楽療法

目覚めて早朝のテレビをつけると、
緩和ケアの現場で働く50代位の女性の姿。
落ち着いた物腰で、職業は音楽療法士。

ロビーに集められる人々。
束の間の時、皆で一緒に好きな音楽に包まれる。
生の演奏を前に、
手を動かす方、微笑みを浮かべる方、じっと聴かれている方、
それぞれが思い思いに感じ取られている。

その数日後に旅立って行く人々。

次は是非この曲を、という思いで準備していた
「この素晴らしき世界」の演奏を聴かずに、
去ってしまった人。

音楽は死を防げない。
無力に見える。
それでも音楽療法士の方は仕事を続けている。

「今まで生きて来られた人生を、肯定して欲しい。
いい人生だったと、思って頂けたら・・・」
静かに思いを語られていた。

3月の病棟のお花見の会で、
「この素晴らしき世界」は演奏された。
それを聴かずに去られた方は、
ロビーで音楽療法に参加していた時、この様に話されていた。

「一人ベッドでポツンとしているより、
みんなで一つの場を共有している方が、マイナスではなくプラスになる」








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