地上へ上がると、まさかの土砂降り。
それまで小雨と侮った事を後悔しつつ、
再び地下通路に戻って、
そのまま目的地を目指したのですが、
道中、ビル地下に入っているコンビニから、
一人のサラリーマンが、
未開封を表す巻紙が誇らし気な、
買いたてホヤホヤの傘を持って出て来ました。
こういう事態に備えて置かれていて、
こういう事態こそ買うべきものなのに、
こういう事態になると買い難い、安価なビニール傘。
それを「だが俺は違うぜ!」と言わんが勢いで握りしめ、
堂々と歩を進める件のサラリーマン。
出来る男は違うんだな(泣)
そんな敗北感(ケチ臭い負い目)を噛み締めながら、
彼の後ろを歩くこと10分くらいでしょうか。
ちょうど1駅ぶん歩いたくらいのところで、
雨に濡れようとも地上へ出ねばならぬ時がやって参りました。
すると、偶然、そのサラリーマンも同じ階段へ。
なるほど。
持ちし者/持たざる者という現実を、
最後に突き付けられてしまうのか…Orz
なんて思いながら、
コツコツと階段を上がって行き、
いざ、地上への出口が見えた瞬間!
陽が差し、
青空が見え、
爽やかに湿った風が吹き抜けました。
なんというか…
あくまで主観が全てなのですけれど、
前方の"愕然"漂う背中が、
未だ目に焼き付いて離れません…(>_<)
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