3回目のサマソニ・雑感の雑感

去年も同じことを書いたけど、サマソニ会場ではチケット代のモトを取ってやろうとばかり、やっぱりスケジュールをタイトにしてあさましく行動してしまった。トイレへ行く時間も惜しみ、ステージ間の移動ものんびり歩くひとたちを横目に早足だ。そう、もっとのんびり楽しめばいいのはわかっているけれど、持ち前の貧乏性がここぞとばかり最大限に発揮されるのだ。

いっぽう、ひょっとしてこのひとは一日中こうしているのではないかと思うくらい、暑さをうまくしのぎながらのんびりとビール片手に芝生に横たわったりしているひとを何人も見かける。まあ実際は一日中ってことはないだろうけど、そういう雰囲気を醸し出しているということです。たぶんこういうひとたちにとっては、こういうまったりした時間もチケット代のうちなんだろう。

そして男女混合あるいは男性のみや女性のみ、とにかく5〜6人ぐらいの若いひとばかりのグループをいくつも、というかこれがサマソニを楽しむスタンダード・ユニットとばかりにあちこちで見かけた。我々が彼らの年代だったとき、仮に大規模な音楽フェスがあったとして、けっして安くはないチケット代を払いつつ、ここまでの人数を仲間うちでそろえることができただろうか。

まあコアな音楽好きばかりせいぜい2〜3名だったらわかるけど…。チケット代がバイトの時給何時間分にあたるのかはわからないけど、とくに思い入れのあるミュージシャンがいるわけでもなく、彼らもまた会場全体の雰囲気を楽しんでいるのだろう。ここでまた“音楽の聴きかたが変わってきた”という耳にタコのフレーズを登場させるのはあまりにもイージーなシメですが。