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2017年08月19日15:30

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「ベイビー・ドライバー」〜痛快なる新感覚

天才的な運転テクニックが買われ、強盗団の逃がし屋としての日々を送る主人公ベイビー。彼は幼少時の事故で耳に障害があり、iPodに閉じこめた音楽を聴くことで集中力が倍増、ドライビング・テクニックがいかんなく発揮できる。主人公のキャラ、音楽の織りまぜかた、そしてカーチェイスにドンパチ、これらすべてが新鮮、これぞ新時代のアクション・ムービーだと思った次第。

ケビン・スペイシーやジェイミー・フォックスがなかなか渋く脇を固めるも、なんといってもこの作品のどまんなかにいるのは主人公ベイビー役、アンセル・エルゴートという若手俳優。パッと見はごくごく真っ当な青春映画風好青年キャラ(日本ハムの大谷が少し入っている)、そんな彼をクライム映画の主役に持ってくること自体がなにをおいても斬新そのもの。

そしてもういっぽうの主役といえば、やはり絶え間なく流れる多彩な楽曲の数々。画面と音楽が次々シンクロしていくミュージカル的展開は観ていてとても楽しく、これは従来の映画音楽というよりは、むしろEDM&DJ時代のエディット機能といったほうがふさわしいのでは。もちろんセリフのやりとりにもこちらのツボを刺激する音楽ネタが多数登場、何度ニヤリとしたかわからない。

ストーリー上の必然もあるけれど、ベイビーは何度もクルマを乗り換え、従来のカーアクションもののようにずっと同じ車種に乗ることがないのも目新しく、クルマ好きにもツッコミどころ満載の一本では。全編ほのかにただようユーモア感覚、そして同じクライム・アクションものということもあってか、この痛快な心地よさはかってタランティーノ作品に初めて接したときを思いだした。
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