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2017年02月28日15:15

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俺たちに明日はないのか

「生まれ変わったら彼の指先になりたい…」これはあきれるほど数々の女優と浮名を流しつづけたウォーレン・ベイテイ、その果てしなきプレイボーイぶりを評したウディ・アレンによる名言。まあさすがのウディもきのうばかりはその指先になりたくなかっただろうけど。いや、いつの世もオスカーには背を向けている彼のこと、ひょっとしたら今回のハプニングをまだ知らないかも。

ウォーレン・ベイテイの名誉のために言っておくと、今回まちがえたのはけっして彼の指先にあらず。封筒の中に書かれた文言にちょっと疑ったそぶりを見せていたことだけはたしか。それを強引に押しきってしまったのが隣にいたフェイ・ダナウェイ76歳。最近はスクリーンであまりお顔を見ないなあと思っていたら、こんなカタチでお目にかかるとは。

ピーター・ウルフの元奥様だと知っているひとはもちろんのこと、「えっ、岡村靖幸の歌に名前が出てくる女優ってこのひとやったんか」と今回初めてそのすがたを見たひとですらおそらく中年の域。「タワーリング・インフェルノ」「ネットワーク」「チャンプ」…こちらがハリウッド映画にめざめたまさにそのころ、大女優として君臨していたのが彼女でありました。

最近のアメリカはなんだかんだとホンマ乱れとるな、と言いたくなる今回のハプニングだけど、したたかなハリウッドのこと、今回大統領のツイートをおちょくったように、まちがいなく来年の授賞式は司会者や作品賞のプレゼンターを筆頭に、今回の件を巧くサカナにして楽しませてくれるにちがいない。どんなカタチでリベンジするのか、早くも来年が楽しみになってきました。
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