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2015年04月05日17:59

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辛淑玉氏 自伝 〜43歳

辛淑玉氏は 2006年に「せっちゃんのごちそう」という自伝を書いた。
せっちゃんは、せつこという、彼女の日本名。

大人の本のコーナーにあったのは、国籍問題とか、からむせいだろうか?
表紙の装丁も子供向けだが。

国籍のせいで、親の代から仕事に恵まれず、非常な苦労。
私より、5歳年下で、今、56歳。数学が得意。
新宿近く育ち、小学生の時から、様々なアルバイトをする。

ヤクルトの配達をしている時、盗み飲みする子供がいて、自前で払わされる。

父は、孤児で、苦労して弁護士目指し、中央大学を卒業したのに、
受験資格が与えられず、印刷業をしたが、伯父は給料を払わなかった。
18歳で見初められて結婚した母は、4児の母となり、
韓国式、絶対男性服従の中、中絶を繰り返させられる。
父はパイプカットをするが、手術ミスで血まみれになる。

美人の姉は両親に従い、印刷業を手伝うが、両肺結核に。
栄養失調で小柄。両親は、姉を韓国の大学に行かせる。
兄も結核になるが、結婚し、2児に父になる。
弟は、家出してグレるけど、料理屋を始める。

給食を食べまくり、いじめられる。
結局、彼女が一家の稼ぎ頭になり、20歳で母に初めてのウナギをご馳走する。
祖母も連れて、軽井沢に行く。21歳で母を寿司屋に連れて行くと、
アワビばかり食べたがった。

17歳 モデルの仕事を始める。
18歳 DJの仕事をビートルズもろくに知らずに始めるが順調。
    博報堂で、初めて4か月の契約社員となり、
    あちこちの借金を利息と共に返す。
19歳 秋田が実家の豊かな家の大学生に婚約を申し込まれる。
    父が借金で駅から遠い家を買う。
21歳 大学院生になった婚約者が27歳で自死する。
23歳 心が空白になり京都の老舗旅館の一人息子のミュージシャンと初体験した。
24歳 辛淑玉を名乗る。祖母が逝去。15歳で来日し、30歳で出産した女性。’83
25歳 飛行機の中で知り合った、中東へ出張するサラリーマンに結婚を申し込まれる。
    お金で釣られたような気がして、破談を宣言するも、しがみつかれる。
    香港旅行で知り合った現地人に申し込まれるも、事故死される。
    初めてアメリカ、バークレーに少数民族の会合で行き、NYにも行く。
26歳 女性アシスタント1人の会社を作る。
27歳 韓国語を指導してもらった親切な男性が、文通で政治問題を書いた途端に中止に。
    父が本名を名乗る。
28歳 25歳の時の婚約者が また母親と会いに来る。
30歳 父が逝去。自主的になってくれた顧問弁護士が援助してくれる。
32歳 ハワイ行きの飛行機の中で、中国人らしき人達が、機内食を沢山くれる。
    小田実、永六輔のファンを得る。
36歳 阪神大震災。朝鮮人の地域の被災を知る。
38歳 エイズのことで、中村敦夫、小林よしのり、石井好子、川田龍平と共同する。
    許(ほ)氏。
39歳 三木のり平、佐高信、喜納昌吉、ハンセン氏病の金氏と知り合う。
41歳 筋腫手術。三国人発言に戦う。
42歳 阿波根昌鴻氏。
43歳 ボランティアで知り合った年下の彼氏が出来る。
    母が韓国語の手話を学び始める。
    八王子の14世帯のコーポラティブに住む。
    彼氏とは別れる。
    
明治大学、カリフォルニア大学のサンディエゴ校の臨時の教員になる。

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