今日からしばらく2〜3日間は梅雨の中休みらしい。
今年は低温で野菜の育ちが悪い、買いなおして植えても同じです。
例年なら次にような「野菜の花」の光景がある;ピーマンは白い星型の地味な花をうつむいて咲かせ、トマトの黄色の花びらはカタクリのように反り返った姿は粋だし、インゲンの控え目に咲く白い花は、葉に隠れて咲いている。
ちぢみもように咲くキューリの花の中にも小さな虫が入っていることがある。梅雨時の野菜の花では、カボチャの花はいちだんと大きく堂々としている。此の花の中にも虫は忙しそうに動いている。
ナスの花は薄紫で、花びらと緑の葉、雨に濡れて光る小さな濃い紫紺色の実とのコントラスト。
昔の人は「茄子紺」と呼んで珍重した。色の感覚は梅雨という季節によってはぐくまれる。
日本人の色の感覚は、梅雨の季節を持つことによって磨かれた部分があるという。
「五月」(室生犀星)
悲しめるもののために
みどりかがやく
くるしみ生きむとするもののために
ああ みどりは輝く
森の人
ログインしてコメントを確認・投稿する