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2015年08月19日03:25

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「日高見国青森 〜縄文文化と津軽安藤氏とアラハバキの精霊崇拝を追いかけて〜」

(長文です)


さーてついに念願の青森一人旅に行ってきました!

青森と言えば、

縄文文化の中心!恐山!歴史のミステリー安東氏!
岩木山!りんごの産地!

ってイメージでしょうか。

いろいろまわりたいところはありつつも、今回はアテルイや奥州安倍氏、奥州藤原氏を追いかけた一昨年の岩手旅行(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1910353360&owner_id=22971038)のつづきのつもりで、縄文文化やエミシのルーツの三内丸山遺跡と、安倍氏の末裔の安東氏遺跡を中心にまわってこようと思っていざ出発しました!



◆一日目 恐山⇒脇野沢 (脇野沢ユースホステル泊)

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新幹線から在来線へ乗り継ぎ、バスに乗ってやっと到着した恐山!噂通りの異界感!

硫黄の臭い漂う灰色の賽の河原が広がる大地!湖畔で何かに引き寄せられるかのようにボーっとしてしまいました。
菩提寺の境内には温泉が男湯一つ、女湯二つ、混浴一つ。(残念ながら時間の関係で)男湯のみに入りました。。。凄く熱くて凄く濁りのある濃い〜湯でした。

そこから2時間以上バスに乗って、下北半島の西端にある脇野沢へ。
ユースホステルはペアレントさんが野生動物の写真家&鳥獣保護区管理員で、カモシカやサルの写真がいっぱいありました!
カモシカってかわいいんですね!

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◆二日目 脇野沢の北限のサル⇒フェリー観光・仏ヶ浦⇒青森・三内丸山遺跡 (ネカフェ泊)

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フェリーまで時間があったので北限のサルが飼育されているサル園へ。でもなんだかあまり飼育されているサルにとっていい環境とは言えない印象でした。
ここに飼育されているサルは元々野生のサルの群れだったそうで、捕獲の経緯が記されていたのですが・・・農作物を荒らす害獣扱い、なんだか複雑な心境です。
野生のサルの群れを捕獲したらその空間にまた新たに群れが生まれるだろうに。。


10:45、フェリーに乗って仏ヶ浦へ!
下北半島は仏ヶ浦以外にも奇岩があって面白かったです。鯛島はもちろん、仏ヶ浦到着前に慈地獄を連想させる風景があったのは面白かった。

あとで人に聞いたんですか、ここもかなりの心霊スポットらしいですね。
なんでもアジャコングが一晩過ごす企画をやったらリタイアしてしまい、しかもその原因は放送されなかったとか??

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午後行った、三内丸山遺跡ずっと行きたかったので大感動!
縄文文化ってやっぱり凄い!稲作や畑作を大規模にやり、自然や土地を切り開く過程で土地や資源の所有を争う戦争が生まれ、権力者が現れて国が発生したのが人間の歴史なワケですが、自然や土地をあまり切り開かず、人間どうしの争いが生まれる前の平等社会な時代では、縄文文化って本当に優れた文明だったんだと思うんですよね。

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◆三日目 入内の石神神社⇒小牧野遺跡のストーンサークル⇒斜陽館⇒十三湖・安東氏遺跡(十三湊、福島城、唐川城) (五所川原エルムの湯泊)

青森市から車で、山道を走ること1時間。山奥の森の中に奴は、いた。

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入内の石神様。明治の国家神道の時代に衰退したけど、巨石マニアの間では有名な磐座でございます。行ってビックリしたのが実はこのあたりはこの石神だけじゃなく、沢山の磐座があるということ。今回は全部回るのは断念しました。。。

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でも人知れず山の神々がこれだけ佇んでるって、なんだか素敵ですよね!


同じく青森市内にある小牧野遺跡は日本最大級のストーンサークル。でもまだ観光客が少ないらしく、管理棟のお姉さんがめっちゃ親切に解説してくれました。

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そこから津軽半島方面へ北上。
途中、最初は寄るつもりはなかったけれども、太宰治の生家えある斜陽館にも立ち寄り。立派な建物過ぎてビックリしました。予想以上にボンボンだったんですね!!

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夕方近くになって、津軽安東氏政権が栄えた十三湊の遺跡へ。

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安東氏、奥州の俘囚主安倍氏の末裔と言われる一族。
ちなみに安倍氏は奥州藤原氏のルーツでもあります。

福島城は安東氏の居城、唐川城はその詰の城です。十三湊はかつては九州の博多と並ぶ巨大港で、ここを拠点に京都や鎌倉とは異なる独自の文化圏があったのです。
しかもどちらの城も元々はエミシの防御性集落だったそうで、築城年ははっきりとは分からないそうです。

縄文系と言われるエミシの歴史ロマンが詰まった場所。
個人的には感動しまくったんですが、遺跡はあまりちゃんと整備されていなかったのが残念でした。


◆四日目 高山稲荷神社⇒亀ヶ岡遺跡⇒ミニ白神⇒岩木山・岩木山神社・高照神社

朝一で高山稲荷神社と亀ヶ岡遺跡へ。
高山稲荷神社は十三湖にあった山王坊と言われる神社と関係があり、安東氏によって創建されたと言われているんですが、千本鳥居が並ぶ光景を青森で見降ろせるとは思っていなかったので意外な壮大さのある神社でした。

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亀ヶ岡遺跡は特に見どころがあるわけではないですが、とりあえず遮光器土偶のふるさとを見てみたかったというだけで行きました。
あ、でも駅は一見の価値アリでしたね。笑

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そして午前中、せっかく青森に来たので、今回は白神山地の奥地には行けないにしても、「ミニ白神」と言われる森へ。
途中、土砂降りに見舞われましたが、雨水が木々の幹を伝って根元へ集められる様子を観察できたので、これはこれでよし!というか、ミニって言ってもここの森も十分木々が太くて深かった!

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午後は旅の一つの締めとして、津軽平野を見下ろせる岩木山へ。
でも車で行ける8合目から先のリフトが悪天候でストップ。今回これだけは唯一心残りですね〜。

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しかし下りてきてから食べた「嶽きみ」の味は忘れない!世の中にこんなに甘いトウモロコシがあったとはビックリです!!
実家にお土産で10本郵送しました!

夜は弘前のユースホステルで宿泊。
そこに「今日岩木山登りましたよ!」って言う、兵庫から来た女子大生がいたんだけど、朝7時に宿出て2時間歩いて岩木山の麓へ行き、そこから4時間かけて山頂まで登ったらしい。そしてその子は翌日朝一で八甲田へ向かった。その次の日は早池峰に行くんだそうです。

旅程を聞くとその無計画っぷりと無茶っぷりに親近感を覚えつつ、世の中想像を超えるツワモノっているもんだ!笑


◆五日目 弘前市内観光

弘前城は天守台の石垣補修の為、今日から天守を一日約1メートル動かし、70m先の仮設の台に移動させるそうです!なんたって弘前城は日本国内の現存12天守の一つですからね!
弘前は武家屋敷や明治の西洋建築がよく残っていたし、リンゴのデザートもおいしかったし、「ねぷた村」では太鼓も叩かせてもらったし三味線演奏も聴けたし、弘前での一日、物凄くイイ観光ができました!

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という感じの今回の旅終了。


心残りは岩木山で眼鏡を紛失したことと、岩木山から津軽平野も見降ろせなかったこと。
発見だったのはミニ白神を歩いた感じ、本場の白神山中は凄そうだということと、津軽は方言や三味線など独特の文化を感じたことと、「嶽きみ」がめっちゃおいしかったことです!


これで諏訪、宮城、岩手とエミシやアラハバキを追いかけた旅もひと段落。

でも、今回は青森の旅と言っても、東側の八甲田や奥入瀬渓谷には今回は行けなかったので、また機会を作って行きたいと思います!
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