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2016年11月08日00:45

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吉本が真に〈革命的〉な思想家であったのは・・・松岡

・そもそも、誰が吉本隆明(その思想)と距離を置こうと、〈背反〉しようと、その人の勝手であり、そんなことは、本質的にどうでもいいことである。なぜなら、じぶんにとって、吉本隆明がどんなに重要な〈存在〉であるかが問題なのだから。
そういう点で、副島の「吉本隆明は、敗北し続けた日本の民衆の、民衆革命の敗北を一身に引き受けて死んでいった悲劇の革命家だ。」という総括に全面的に同意するとしても、その発想は党派的思考でしかない。それは政治から宗教にまたがる、あらゆる宗派思想の止揚をめざしてきた吉本隆明の全営為に〈逆立〉するものだ。それらを全部「吉本主義者」という倒錯の言葉が表象しているといっていい。


・吉本が真に〈革命的〉な思想家であったのは、言語表現論や共同幻想論や心的現象をめぐる〈体系的構築〉は言うまでもなく、晩年の負けると決まっている〈老い〉との闘いを最後まで止めることなく身をもって〈開示〉しつづけたことをはじめ(中略)そういう〈切実〉な課題に真向いつづけたところにある。
松岡祥男「猫々便り」140「『「反原発」異論』をめぐって」から2015.2

メモ
こういう言葉は身につかないものだ。延々とやらなければならないパソコンのバックファイルを整理していてはっと思った。まえにかいたものかもしれないが・・・。早野さんもよんだかな・・・。型どおりだが、ご冥福を祈るしかない・・・。



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