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2015年07月18日20:17

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SONG TO SOUL『Private Eyes』Hall & Oates

久々にBS-TBSにて放映されていた『SONG TO SOUL』を視聴していた。
この回ではホール&オーツの『プライベート・アイズ』
これはちょっと懐かしくなってしまった。


『SONG TO SOUL』ではほぼ9割は洋楽のタイトル(ミュージシャンの代表曲)に関して追求しており、多くの人々に知られるヒット曲のルーツを辿り作者の意図を汲み取る趣向となっている。
(月一は新作で他は月3-4回はこれまでの再放送)
これまで番組ではホール&オーツを取り上げた事がなかったようで、ホール&オーツに関しても『プライベート・アイズ』に関しても共々新作の内容であった。
ちなみにミュージシャンの来日公演が近づいていると一種のプロモーションかの如く代表曲に関して取り上げる事が多いようでもあった。
(2015年10月14日より来日公演が開催される事を告知されていた)


フォト

*「プライベート・アイズ」ダリル・ホール&ジョン・オーツ
http://www.bs-tbs.co.jp/songtosoul/onair/onair_99.html
(SONG TO SOUL)


同名の大ヒットアルバムからのシングルで、全米シングルチャート1位を獲得。ブルーアイド・ソウルの代表といわれたホール&オーツを代表する一曲となった。

キャッチーなメロディだがディスコ時代の名残を感じるキーボード、印象的なサビのリズムに彩られた、ラブソングとなった。
サラ&ジャナ・アレン、ウォーレン・パッシュという一連のホール&オーツ作品のチームによる作品。
タイトルは「私立探偵」を意味するが、さまざまな解釈ができるミステリアスな歌詞も人気の要因となった。



『Private Eyes』と言う言葉は『探偵』の意味を持つようだが、人によっては様々な解釈がなされており『僕だけの目』など、あたかもストーカーを感じさせるような意味合いもあったりと・・・この曲がヒットした頃ってストーカーって言葉はなかったけど。



ホール&オーツの存在を知ったのは1980年代中期の頃・・・大体この頃の洋楽テレビ番組と言えばベストヒットUSAを視聴していた世代だろうか。
あの番組はチャートに則ってランキングで紹介をする趣旨だった(今でもひっそりと復活してBS朝日で放映されているが、それは変わらない)ので、その頃のホール&オーツはランキング上位での常連だった。
あぁ、そう言えば番組では『ホール&オーツ』と言われていたがレコードなどでは『ダリル・ホールとジョン・オーツ』と表記されてそれが何だか平ったい印象を感じさせるものだった(^^;


フォト


あの番組を観出したのはいつの頃だったか、記憶を辿ってみて『H2O』(1982年)の頃だったような気もする。(代表曲はマンイータ)


フォト

当時レコードで唯一持っていたのが『ビッグ・バン・ブーム』(1984年)だったのだが。(代表曲はアウト・オブ・タッチ)
知人に貸したら戻って来なかったと言う嫌な思い出もあった。




番組では『プライベート・アイズ』の完成秘話とホール&オーツのデビューの頃から掘り下げていくのであった。
デビューの頃のホール&オーツは、純粋なソウルミュージックマニアであって後に全米チャートの常連になるような音楽に結びつくとは考えられないデビューの頃のサウンドを聴いたのもこの番組で知った(^^;
1972年にデビュー『プライベート・アイズ』(1981年)の完成まであと9年、うむ〜



その昔の当時は知らなかった事だが、後に彼らの原点であるソウルミュージックに回顧する等と言った雑誌での記事の見出しを見たような事があるのだが、『ソウルミュージック』とはなんなのだ?とその頃は全く知らなかった。
これは後々に解った事だが、キャリアのスタートはブルーアイド・ソウルだったという事。
最も自分が後からブルーアイド・ソウルを追求していった訳でもなく、また別のところから『ソウルミュージック』と言うものに興味を示すようなった、と長くなりそうだな。


番組での流れをまとめて書いているが、当然の事だがヒット曲を求められておりソウルミュージックのテイストを含めながらのソングライティングを進める中、プロデューサであるデヴィッド・フォスターとの出会いでどう言う曲が受けるのかという事を学んだ、ってデヴィッド・フォスターとの絡みがあったとはつい知らず・・・まぁ、あまりホール&オーツのサウンドに関して追求していた訳ではなかったし。
デヴィッド・フォスターのプロデュースでホール&オーツは大成されなかったが、大きなヒントを与えてくれたのであろう。


『プライベート・アイズ』のクレジットにはダリル・ホール、恋人のサラと妹のジャナ・アレン、ジャナ・アレンの知人だったウォーレン・パッシュによるもの。
番組ではダリル・ホールにインタビュー出来なかったようだが、『プライベート・アイズ』の原曲を書いたウォーレン・パッシュのインタビューで、意外な曲の変遷を知ることとなる。


『Private Eyes』と言うフレーズはストーカーソング、ではなくて・・・偶然目にした映画のタイトルだった。
映画のタイトルから曲のフレーズが生まれたのは自分の知るところではシンディ・ローパーの『タイム・アフター・タイム』だったかと、映画のタイトルとは思わぬところから出てくるアイデアになるのかも知れない。

ダリル・ホールと知り合いになった当時はミュージシャンだったウォーレン・パッシュが、ダリル・ホールより身近なところで曲のヒントが転がっていると言われ、ドライブ中にたまたま『Private Eyes』なる映画のタイトルを発見したことで、これまで煮詰まっていた元の曲『I need you to need me』とまるでもどかしい意味を持っていた原曲の出だしを『Private Eyes』というフレーズに切り替えたらメロディが様になった、と言う事であった。
『Private Eyes』のメロディと歌詞の大半を手がけた原作者はウォーレン・パッシュだった。

曲の大凡を完成させていたウォーレン・パッシュは色々とあった後にホール&オーツが手がける事を知り、自身の曲のせいでホール&オーツのキャリアを台無しにさせてしまうと全く自信がなかったと、それは後日談のようなものだったか。






*Daryl Hall & John Oates - Private Eyes
https://www.youtube.com/watch?v=JsntlJZ9h1U


イントロ.Aパート.Bパート.A.B.ギターソロ.Cパート.B.B
(曲の構成)

ウォーレン・パッシュによる『Private Eyes』はAパートとBパートのコードをCに統一させ、Bパートの『Private Eyes』というフレーズのリフレインで曲の印象を大きくさせていく。
もっと何かを求めていたダリル・ホールはハンドクラッピングがしたくなるようドラムマシーンによるビートを加えて、あたかも手拍子かのような音をBパートに挿入させた。

イントロとギターソロのパートはバンドのバッキングを務めていたG.E.スミスと言うギターリストがブルースの転調から生じたコードのアドリブだったと語っていた。
しかし、この曲のイントロは4名が作成した曲のイメージをより人々に興味を示させるものへと完成度を高めていた。
とは言うものの・・・貢献度は高かったのだけど曲のフレーズを弾いただけでは曲のクレジットには加えられないのはお約束なんだろうか。


『Private Eyes』のPVでは探偵らしき衣装をまとう面々が揃うので『私立探偵』という意味合いが大きいようだった。
和訳で単に『私立探偵』ではすっきりしない印象がある。
『Private Eyes』を意訳して『僕だけの目』と解釈するのも一考だった。


通常"Private eye"は私立探偵と訳すんですが、この歌詞だとわざわざ第三者を雇っていると言うよりも「僕の目は私立探偵並に嘘を見抜く力を持ってる」という感じの方がすっきりすると思います。ので、今回の対訳はそれをベースにやってみました。
http://pingpongkingkong.blog108.fc2.com/blog-entry-351.html
(洋楽雑記帖)



と、手短にまとめるつもりが結果的に長くなってしまいましたね(^^;
懐かしくもあり、また今もなお心の中を熱くさせる魂の曲でした。

(おわり)
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