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2017年10月14日13:30

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CD OMD

“THE PUNISHMENT OF LUXURY”
ORCHESTRAL MANOEUVRES IN TE DARK

私の音楽人生にリスナーとしても、曲作りにおいても多大な影響を
与えてくれた大好きなOMD。
KRAFTWERKの一番弟子にして80年代エレポップのフロントランナーが
’10年の24年ぶりのオリジナルメンバーによる奇跡の復活アルバム発表(’10/9/28日記)、
そして’13年の前作(’13/4/27日記)に続いて四年ぶりに復活第三作を発表。
コンスタント活動はなんとも嬉しい話ですが、なんと日本盤の発売はなし。
仕方なくiTUNEでポチリました。

いや〜、今作も素晴らしい。
これぞ円熟のエレポップ、アンディの泣きの美メロ、
一緒に口ずさめるぐらい頭に残るシンセの裏メロ
復活以降開き直って?よく使うようになったKRAFTWERK的な音、
もうたまりません。

HEY HEY HEYの掛け声が勇ましい1曲目、
KRAFTWERK”AUTOBAHN”+彼らの4枚目”DAZZLE SHIPS”の
ボイスコラージュ的な音にニヤリする2曲目と、
出だしからこれぞOMDらしさ!に溢れつつ、
リズムトラックには新しい今時な味付けもあって嬉しくなります。
4曲目得意の叙情的なワルツ、5曲目珍しいギターインスト、
8曲目KRAFTWERK”ENDLESS EUROPE”(アルバムTEE)的な曲、
10曲目ピストル・マシンガン・大砲の音をコラージュした実験的な曲、
11曲目KRAFTWERKの”朝の散歩”(アルバムAUTOBAHN)+”STANLOW”
(彼らの三枚目ORGANIZATIONのラスト曲)なスローな美メロ曲、
続く12曲目もロマンティックな曲で美メロの二連ちゃんで完結。

このポップさ、そして美メロはファンのみならず、
初めて聞く人にも受け入れられるはず。
そのぶんロックファンにはぬるいかもですが。
でも彼らは昔からいち早く工場の音をサンプリングしたり(YMOよりも早く)、
CM(日本のも)や単語をコラージュしたような曲も常にアルバムを入れている、
実験的な、ロックマインドにあふれたバンドでもあるのです。
それなのに日本ではただのエレポップバンドとして見られ、
ニューオーダー(&ジョイディビジョン)やディペッシュモードなんかより
評価が劣っているのが本当に残念。(メンバーの死、みたいなロック的な?
悲劇的要素による神格化がないから?)
まあ、もはや国内盤の発売もない日本の音楽シーンやリスナーに
こんなことを言っても詮無いことですが。(過去の日記でも散々言ってきましたが)
一方で、このアルバム、イギリスではチャート4位を獲得しました。
これは本国ではオールドファンだけでなく、
若いファンにも受け入れられていることの表れで、喜ばしいことです。

日本で人気がなかろうと
同じく大好きなULTRAVOXやDEVOが21世紀に入って活動再開したものの、
また音沙汰ないことよりは(DEVOはメンバーの死もあってしょうがなし)マシなので、
このままマイペースで頑張って欲しいもんです。
そして、奇跡の来日を期待しています。

1曲目 ライブで一緒にHEY HEY HEYと叫びたい、まさにOMDらしい曲。
https://www.youtube.com/watch?v=2cU53wWb6UI


2曲目”ISOTYPE” KRAFTWERK”AUTOBAHN”と彼ら得意の
美メロやVOICEコラージュが上手くミックスした曲。
https://www.youtube.com/watch?v=gp_Du6uO9V4


10曲目 ピストル・マシンガン・大砲の音でコラージュした曲。
実験的なのに仕上がりはポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=9PO_RkGju6M

12曲目 ラストの美しい曲
https://www.youtube.com/watch?v=udz-vvfMSGQ


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