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2018年09月19日22:07

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9月20日の誕生花・彼岸花(ヒガンバナ)

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9月20日の誕生花と花言葉は、ローズマリー(マンネンロウ、迷迭香) (私を思って・追憶・思い出)、サルビア〈赤〉(貴方のことばかり思う)、玉簾[タマスダレ](ゼフィランテス) (便りがある)等々があります。今回は、彼岸花[ヒガンバナ]を取り上げます。花言葉は、「悲しい思い出」です。

ヒガンバナ科リコリス属の植物です。学名のリコリス(Lycoris)は、ギリシャ神話の女神・海の精ネレイドの一人、Lycoriasの名前から付けられたようです。また、曼珠沙華(マンジュシャゲ)は、サンスクリット語 manjusaka の音写に由来し、呼ばれるようになりましたが仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」であり、ヒガンバナの外観とは似ても似つかぬものです。学名の種小名 radiata は「放射状」の意味です。
開花終了の後、晩秋に長さ30 - 50cmの線形の細い葉をロゼット状に出し、葉は深緑でつやがあり冬中は姿が見られるが、翌春になると葉は枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてきません。開花期には葉がなく、葉があるときは花がない植物です。また、日本では、「花と葉が同時に出ることはない」事から「葉見ず花見ず」とも言われています。
彼岸花(ひがんばな)の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来し、他の説では、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもあります。
ヒガンバナはアルカロイドのリコリンを中心とする猛毒成分を含み、中国では腫(は)れ物などの湿布剤(『本草綱目(ほんぞうこうもく)』)に使われ、古くは土蔵の壁土に混ぜてネズミの侵入を防止したり(『和漢三才図会』) 、ふすまの糊(のり)にして虫を防いだ(『退私録』)ようです。墓地に多いのはネズミや獣による土葬の死体荒らし対策に、また畦(あぜ)や土手にはネズミやモグラの穴あけ防止に植えたとみられています。かつては葉がミカン輸送のパッキングにも使われていたそうです。
ヒガンバナは江戸以前の古典や文献には登場しませんが例外として『万葉集』の「壱師花(いちしばな)」を彼岸花とする説があり、柿本人麿の歌「路(みち)の辺(へ)の 壱師(いちし)の花の 灼(いちしろ)く 人皆知りぬ わが恋ふる妻」(11・2480)があります。彼岸花が初めて記されものは、与謝野蕪村の句「曼珠沙華(まんじゅさげ)蘭(らん)に類(たぐ)いて狐(きつね)鳴く」があります。
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