今回は、セスの説明によるUFOについて、The "UNKNOWN" REALITY(「知られざる」現実)の翻訳をご紹介したいと思います。
途中で『セスは語る』からの引用が出てきます。
これはセスの本文の前にロバートバッツ が解説しているのですが、その中で参照されている部分です。
セスは、本文中でUFOのことを ”plane”と呼んでいます。
この点、セスのチャネリングの速記者だったロバートバッツによると、セスは”plane”(飛行物体)を”reality”(現実)の意味でも使っていて、こちらのほうがしっくりくるという言い方をしています。
ですから、PART3の訳文では、「飛行物体」を「現実」に置き換えて理解したうえで、”plane”を"reality"と区別するために「エネルギー場」と訳しています。
つまり、セスはUFOを「未確認飛行物体」とはとらえていない可能性があります。
つまりUFOとは、 「我々とは異なるエネルギー場(plane)が一時的に我々のエネルギー場(plane)に入り込んできた現象」という風に位置づけることができます。
(セッション713のための)補遺20
(ロバートバッツによる注釈)
セスはUFO−未確認飛行物体―についてセッションであまり話したことがない。
彼は、UFOはその起源について様々な状態があると考えている。
ときどき彼はUFOについて他の話題と関連して言及する。
例としては、『セスは語る』の補遺に収められた、1971年1月12日のESPクラスのセッションにおける「空飛ぶ円盤」の文章と、原子と分子の振動する性質についての文章の2つを参照されたい。
<『セスは語る』補遺1971年1月12日の内容から部分的に抜粋>
(1月12日)
・・・ここで、少し気に留めていただきたい点をひとつ申し上げます。
いくつかの点で、そうした振動は何件かのUFO現象において起きている事象をも表わしています。
なぜならば、あなたがたが知覚したと思っている乗り物は、知覚された状態にあるわけではないからです。
わたしは、別の現実(リアリティ)から訪問者が訪れているという特定の凡例に限ってお話しています。
そこに起きているのは、カムフラージュの現実を交換しようとする試みです。
あなたがたのエネルギー場に入り込もうとする存在は、そのままではそこに姿を現わすことができません。
そうした存在の原子構造はあなたがたのものとは異なるため、接触が可能になるためには歪曲の形成が避けられないのです。
そうしてあなたがたはある一定の間データの一式に接することになります。
あなたがたはそこで何が起こっているのかを解明しようとしますが、おわかりのように、そうした感覚データはすでにその出来事がある程度ゆがめられていることを意味しているのです。
頻繁に目撃される物質的な乗り物は、実際に起こっている出来事の、あなたがたなりの解釈なのです。
例えば、ここにおられる友(ポール・W)が、現実の別の局面にUFOとして出現し、そこの住民を震え上がらせることも可能です。
あなたがたは意識だけがまことの乗り物であることをお忘れです。
あなたがたのなかに、監禁状態にある意識は一部たりとも存在しません。
それはあるひとつの局面、あるいは別の局面といったなかでは顕在化しているのです。
わたしが「顕在化」という言葉を使うのは、あなたがたに意味が通じるからなのですが、その言葉は「物質として現れやすい傾向を有する」という含意があり、したがって歪曲を帯びやすいということになります。
しかしすべての現実は、ご存じのように、物質的であるわけではないのです。
例えば、どなたであっても意識を分散させて、何であれこの部屋の物体の一部となること(飛び散って、宇宙に自分自身を分散させること)を、個としての感覚から乖離しないままで実施することは理論的に可能です。
これは、あなたがたの見地からすればとても実際的であるとは言えませんが、あなたがたの多くが睡眠中に、活力を回復するために行っていることなのです。
意識は、ほかならぬみずからの特質ゆえに知覚という重荷を携えています。
これはあなたがたがこれまで考えていた種類の意識です。
あなたがたの見方では、知覚抜きの意識というものを想像だにすることができません。
ところが意識は「あなた方の知覚の認識がなくとも」生き生きと精力的に存在していられるのです。・・・
(原子と分子の振動する性質について)
・・・あなたがたがこの宇宙に存在しているかに見える瞬間瞬間に、あなたがたはこの宇宙には存在していないのです。
原子や分子には通常あなたがたが感知していない振動的性質があるため、あなたがたにとっては連続的に存在している分子や原子に思えるものは、実はそうではなく、あなたがたには追跡が不可能な一連の振動なのです。
・・・あなたがたの意識も同じように振動しています。
つまり、意識はここに在ったあと、ここには在らずということなのですが、物理的存在としての自己は、物質的現実に在る瞬間だけに焦点を合わせています。
それでも意識は振動しており、自己の別の部分は、それが物質的現実に焦点を当てていない瞬間の記憶を保持しているのです。
そのような部分もまた、あなたという存在全体の一部なのです。
このことは聞こえほど複雑ではありません。
例えば、夢を思い出せるか否かにかかわらず、あなたがたの特定の部分は誘導催眠のもとに、見てきた夢のすべてを思い出すことができるのです。
よってその特定の部分は、あなたが物質的現実に焦点を合わせていない瞬間である「非・瞬間」を思い出すことができるのです。
その間、あなたが完全に別の実際の次元に存在していて、わたしがあなたがたの視座から見て「非・幕間(まくあい)」と呼ぶものを知覚しているのです。
私は非・瞬間よりも、非・幕間という表現のほうを好みます。・・・
(『セスは語る』からの引用ここまで)
(The "UNKNOWN" REALITY "のロバートバッツによるコメントの続き)
((UFOに関する)そのような題材は、7年前に開かれたセッションから実際に散見される。
以下の内容だ。
1964年1月15日の16回目のセッションは、そのような円盤に関するセス(ジェーン)の最も長い論述である。
このセッションにおける情報はかなり興味深いものであることがわかった。
というのも、それがとても議論を呼ぶ謎解きに対して新鮮なアプローチを提供してくれたからだ。
今でもそう思っている。
[ちなみに、初期のセッションにおいて、セスは”plane”(飛行機)という語をしばしば使ったが、ほどなくして”reality”(現実)に移行した。
これはほとんどの部分でより好ましい表現である。
しかしながら、16回目のセッションからの抜粋の最後の部分における、”plane”という語の中に含まれる意味と描写に注目していただきたい。])
(imimiによる補足)
ロバートバッツが最後に述べている「”plane”という語の中に含まれる意味と描写」というのは、"plane"はこのセッション全体では、現実(ないしはエネルギー場)を意味していると理解できるんですが、我々の通常の感覚では、現実は地理的な場所と密接に関係しています。
もっというと、現実は地球があるからこそ成り立っています。
現実と聞いたとき、地面や空間を想定しています。
ところが、セスによれば、現実とは地面や空間がなくても存在しうるというのです。
ロバートバッツのいうのは、この点についてだとご理解ください。
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