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2017年09月14日05:56

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マインカンプ(わが闘争)批判


日本人が、マインカンプを金科玉条と拝んだ時代です。義方会での講演で、石原莞爾はヒトラーの善し悪しを正確につかむことを促しました。「私は、配属将校として、ベルリンに留学した。ドイツが連合国から袋だたきにされながら、戦後もなお責任を問われるその惨状をみて、敗戦国とはかくあるものかと痛感した。」

「連合国の賠償は情け容赦なく、ジュネーブの国連は取り立てに狂奔した。パン半切れで貞操を売り、夜の公園ではメリケン粉を塗りつけた老婆が若い作り声で客を誘う地獄の相であった。ヒトラーの政策はあくまでもドイツ的である。1919年、ナチ党をつくり『ドイツ的社会主義』を標榜した。」

「その綱領には、アーリアンの血をひいたゲルマン民族は世界一だという。ゲルマン民族中心のドイツ国をつくり、欧州を制覇する。力次第では世界にも臨む。このように、ドイツ民族に誇りを与え、沈滞した敗戦国民に希望の燈火をつけた。果敢にもジュネーブ離れをした。武力の培養が必要となった。国政に細心の注意をはらい軍事力に意欲を燃やした」

「第一次世界大戦に伍長だった彼は、塹壕の中で銃後の便りに一喜一憂するのを目の当たりにみた。如何に、国民の最低生活と国家民族の目的意識が大事であるかを、痛感したのである。情報がおくれたと護衛隊長を首にした。オペラ歌手との噂はともかく、国事に専念して結婚もしなかった。戦場に夫を亡くした寡婦共は感激のあまり、乳飲み児をあやしながら『ヒトラーさまさま」を歌った。後日のユーゲントである」

戦時中なので、世界が配給制度です。統制の優劣が問われた時代です。日本の事情もあり、石原莞爾は噛んで含めるようにヒトラーの統制ぶりをほめました。「ヒトラーの建設は目ざましく、その国威をかりて7年のあいだ隣接諸国を攻略した。いかに国内を治める手腕が卓越していたかを物語る。」

「かれは敗戦ドイツを収拾するのに、独裁と自由とをほどよく按配した。つまり合理的な統制主義である。ここにパンがあるとする。物資不足の折り柄、パンの配給制度に踏みきろうとするとき、かれは有無をいわせなく、高圧的な命令などは決してとらない。まず専門筋の意見を集約して、栄養に見合う国民消費量の限界点を発見する。」

「そして学者らを動員して栄養学の理屈をふりまわす。国民の方も栄養面から、また体力面から少な目にした方がよさそうだと考えつくとき、初めてこれまでの一斤を『半斤』の量にと配給令を出すのである。かく、ヒトラーの統制には行き届いた下準備が隠されているのだ。ここに溝があるとする。漠然と跳べとは言わない。」

「心の準備ができない不安から落ちないとも限らない。溝幅はこれ、脚長はこれ、屈伸力はこれ、と事前によく思いこませる。自信のほどがみえたら初めて尻をひっぱたく。かくの如く、効率のためにも、国民に得心がゆくようにする。これにひき替え、東條をみよ。その場の思い付きで命令をくだす、従わないものは引っ括る。統制というより独裁なのだ」

ヒトラーは、人種に公定価格をつけた。ドイツのゲルマン民族が第一、白人が第二、東洋の日本人が第三、そしてユダヤ民族が第四番目だという。ヒトラーのユダヤ排斥の弁はこうです。ユダヤ民族はこの地上に生きる権利を持たない価値のない不必要な存在だ。とくに優生学上からも選ばれたゲルマン民族がユダヤ民族と結婚することは、生理学上からも冒涜行為である、と規定した。

石原莞爾は自著の「マインカンプ批判」のなかでこう言っています。「ドイツ人とユダヤ人の差は、日本犬と蒙古犬の差である。交尾次第では仔ダネも得られる。決して両民族の結婚が生理学的違背ではない」と一笑に付した。ヒトラーも祖母時代にはユダヤの血かもしれない。ユダヤ人は、旧約の予言をかたく信じている。

いつかはイスラエルに帰って、エルサレムを手に入れる。つまり神託を受けた選民だというのです。ゲルマン民族を至高至尊とするヒトラーの優生思想とユダヤ民族の選民思想とは、かわるところがない。石原莞爾はドイツ時代を話した。写真店のユダヤ婆さんのことです。

「ある時、ドイツの可愛いお子さんがフィルムを買いにきた。玩具のような写真機を持っている。親からのなけなしの小遣い銭をためて、現像に容易なフィルムが欲しいらしい。店の婆さんが叱った。いけません。これから勉強するんですよと安いガラス板をくれた。ガラス板は現像に工夫を要する。」

「色彩によって薬の調合が違うからだ。ドイツの児童に科学の心を植えつけようとするユダヤ婆さんのささやかな思いやりである。日本の大阪商人なら、これ幸いにと高いものを売りつけるだろう。ユダヤ人が舌をまく位だ」

そして、正しいユダヤ人観をすすめた。「ユダヤ人は金儲けなら親の目をくり抜くというがユダヤ民族ほど精神的なものはない。世界から迫害を受ける彼らは、生きるためにも人一倍自衛手段を講ずるだろう。虐げられる者は頭がシャープらしい。かれらの実力は、世界的に冠たるものがある。新聞王・金融王・科学者・思想家・宗教家みなそうだ。」

「かれらは例外を除いて、みな純血である。混血すれば三代で見分けがつかなくなる。迫害を逃れるためにもその実力からして混血も容易なはずだが、未だにユダヤ人の痕跡をのこしている。いかに精神的な民族であるかが分かるだろう。」

「児童のために一番早く義務教育を実施したのも彼らだ。満州のハルピンで王道楽土の講演があった際、この理想社会を、五族以外にも流浪の民、ユダヤ民族の安住の地にしたい、と一言ったらみなが慟哭したという」

また、石原莞爾はヒトラーの矛盾性にも触れた。「かれのゲルマン至上主義が、たしかにドイツ民族を刺激して国家を統合する力にはなった。ところが、ポーランドに進攻したときすでに他民族の違和感をかって進駐政策に支障をきたした。」

「それでも彼はナチ綱領を攻めようとしない。あくまでも信念としておし通した。ドイツ人らしい徹底さである。国内と国外のこの矛盾が、かれの攻略に行き詰まりをきたした。これでは、とてもヨーロッパの統一など出来っこない」

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