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2015年09月29日13:20

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ラグビー南ア戦は大金星だけで話題になっったのではない

リーチ主将決断 ラストプレーPGで同点より勝利
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=3626787
http://www.nikkansports.com/sports/news/1541628.html
今更ながら日本対南アフリカのラグビーについてのニュース日記
この試合について本邦ではジャイアントキリング《大金星》としての報道がメインだが
大金星なら盛者必衰の理でどんな国のどんなスポーツでもあったし、これからもあり得る。

でもこの試合は直接関係のない(予選プールが別で自国が有利にも不利にもならない)
ウェールズやイングランドのPVでも大興奮を呼んだ。

カーディフ(ウェールズ)

https://youtu.be/Iz1bPoxw7Ms

ブライトン(イングランド)

https://www.youtube.com/watch?v=Tf09hzgLb6Y

何故か?ぶっちゃけたハナシまるで半世紀前のTVラクビー青春ドラマの最終回のような《臭い》ドラマチックな展開を日本代表が繰り広げていたからだ。

まずラグビーというスポーツが番狂わせが起こりにくいことは試合直後のツイッターで「○○で例えれば」が頻出していたことを思い出して欲しい。この辺りは http://nowkoko.com/rugby09202 が詳しく解説している。

その実力差が歴然とあるスプリングボクスが先行する度に追い縋るブレイブブロッサムズ【日本代表の愛称】
何度も何度も同点に追い縋る。そして相手の巨漢の突進に対しては突き刺さるような捨て身のタックル。

そして前半30分ぐらいにはゴール前のモール《密集プレイの1つ:通常はフォワード8人の内、何人かが参加して残りはボールが密集から出た時の対応の為に、それぞれのポジションで待機する》にセンターバックスの立川が参加して【他のバックスも何人か参加していたかも…】重量差のあるFW戦を制したシーンは、もしボールを奪われた場合-即、トライシーンにも繋がりかねないハイリスクだが仲間全員で押し込むというドラマチックな場面でもあった。
この捨て身のタックルやバックス参加のモール辺りからスプリングボクス応援団以外はブレイブブロッサムズに声援を送り始める。

そして73分同点の状況で スプリングボクスの攻撃でトライ寸前まで追い詰められ、ほぼ中央で反則を犯したブレイブブロッサムズ。
ここでスプリングボクスはプレイの選択肢が2種類あった。トライで5点《及びトライ後のコンバージョンを含め7点》を狙うか、手堅くペナルティゴールを狙い3点を得て残り8分を守り切る。そして選択したのはペナルティキックの3点を取りにいった。
この横綱相撲では断じてない選択に観衆はブーイングを送ったという。ここで南アのカタキ役が位置づけられた。

直後からの日本代表の攻撃は種々のニュースやブログに詳しく載っている。

《敵陣深く攻め込んだ日本が相手の反則によりペナルティキックを獲得。
ここでPG(ペナルティゴール)をプレイ選択し、キックが決まれば同点(32-29から32-32)になります。

しかしプレイ選択は、「ラインアウト」(タッチラインへのキック)でした。
その後のマイボールラインアウトから、ドライビングモールで押し込むか、もしくはボールを展開してトライを狙うというプレイ選択です。実際に試合中も、ドライビングモールでひとつトライを決めていましたしね。つまりプレイ選択の意図は、


引き分けで良しとするのではなく、あくまでも勝つ

http://hisoka02.hatenablog.com/entry/2015/09/23/%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97_%E3%80%8C%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB_-_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%8D%E6%88%A6
ひそかブログ《ラグビーワールドカップ 「南アフリカ - 日本」戦の感想 - 胸を熱くしたふたつのプレイ選択 》より

このドライビングモールで前半のドライビングモール同様にバックスも参加して13人でモールを組んでいる。
実は冒頭で挙げた60年代のTVラクビー青春ドラマの最終回は、大抵なら主人公達をバカにしてきたエリート校との対戦で終了間際にスクラムからモールかラックに移り、苦楽を共にしてきた仲間が押している姿にバックスの部員も次々と密集プレイに加わり全員でトライを奪うという安直なラストシーンが多かった。

現実は、このドライビングモールではトライを取れずスクラムへ… しかしスクラム後のプレイで南アが反則を犯し、日本のプレイ選択になった。この時の時計は80分を超えている。ラスト1プレイか、あっても2プレイ。ここでも日本はペナルティゴールでの同点を拒み、トライを求めてのスクラム選択。ここらで完全に観衆は日本の男気へ向けての大声援となった。
-上にリンクした2本のyoutubeは、この時間帯ぐらいから-

そして、密集でボールを奪われたり、ハンドリングミスでボールを落とした時点でノーサイドの笛が鳴る。そんな崖っぷちの中で何度も、何度も繰り返す連続攻撃。
左に、サイドに、右に、右にと揺さぶってラストの絵に描いたような左オープン。ヘスケスへ繋いでの逆転トライ。

これはもし日本が東南アジア諸国との対戦でやられても、その相手国を応援して称賛したに違いないゲーム展開でありプレイ選択だった。

"you couldn't write this" by JK Rowling

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