日記があいてしまいましたが・・・
智美術館のあとは久しぶりの松岡美術館へ。A新聞を取っていた時は度々チケットを貰えたのだけれど、新聞社を変えたら貰えなくなった。今回は「渡辺省亭回顧展連携展示」として省亭が5点展示されるし、近代日本画美人図勢揃いの美しいチラシを見たら行きたくなった。ネットで割引券をプリントしたとはいえ自腹を切って出かけたのは初めて。
ジャコメッティの「猫の給仕頭」がお出迎え。ジャコメッティと言うが、細長い彫刻はお兄さんの方。
展示室5 松岡コレクション 美しい人びと
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibition/201701_70.html
松岡コレクションの絵画部門より、前期は歴史や物語にちなんだ作品を中心に、後期は四季折々の風情とともに、江戸時代から明治・大正・昭和に描かれた 美しい人びと をお楽しみください。
北斎の右腕として知られる蹄斎北馬、 徳川幕府の御用絵師 狩野探幽の高弟 久隅守景、京都の円山応挙と、 その流派である 円山四条派を学んだ上村松園、江戸時代からの浮世絵美人画の系譜を受け継ぐ 東京の鏑木清方 ・ 伊東深水など、約30件での展示です。文展で活躍した池田蕉園・輝方合作の 《桜舟・紅葉狩》 六曲一双屏風は修復を終えて初の公開となります。(後期展示)
*展示室5では後期展示の日程で、 明治の日本画家 渡辺省亭の花鳥画5件も紹介します。 2017年4月に百回忌を迎える省亭初めての回顧展開催に合わせ、 都内各館との連携展示となります。
展示室4 館蔵 東洋陶磁展
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibition/201701_69.html
松岡コレクションの東洋陶磁は、中国の陶磁器が主体をなしていますが、朝鮮の高麗青磁、およびベトナムの青花・五彩なども若干ながら蔵されています。それらは先進の中国陶磁の影響を受けつつも、各々の地域色が色濃く反映されて異なる趣を示しています。
12世紀、翡色青磁と尊ばれた高麗青磁。その器表に文様を彫り窪め、赤土や白土を埋める象嵌技法が発達し盛んに作られました。象嵌による鶴、鷺や花文様の細やかな装飾は静かな佇まいを醸しています。また、中国・元時代の青花磁を彷彿とさせるベトナム青花の作風には特有の大らかさがあり、日本では安南染付とよび親しまれてきました。
本展では、中国と日本の陶磁も併せ、約50点を出品致します。それぞれの味わいを持つ、多様な美をお楽しみください。
展示室6 松岡清次郎が愛した画家たち
http://www.matsuoka-museum.jp/exhibition/201701_68.html
当館の創立者 松岡清次郎は毎年上野で開催される団体展に足繁く通い、 自らが気に入った作品を精力的に蒐集しました。本展では 1979年〜1988年に当館所蔵となった作家4名の作品を紹介します。
院展の鎌倉秀雄による壮麗な歴史画をはじめ、院展 小笠原光と林美枝子の猫のいる情景、そして二科展の今井ロヂンによる静謐な肖像画など全13件。そのうち6件は白金台で初めての展示となります。
企画展「美しい人びと」は後期展示。点数は少ないが、伊東深水、鏑木清方、上村松園と、どれも眼を見張る美しさと色香。季節感溢れる装いも眩い。
伊東深水《春宵》
でも同じタイトルならやはり上村松園の《春宵》↓の方が色気があって好き。
耳打ちする方もされる方もなんと艶っぽいのでしょう。
伊東深水《仕舞熊野》
伊東深水はこういう方がずっといいですね
鏑木清方《蛍》
そして、伊東深水よりずっと好きなのが鏑木清方。ほわっとした美人。笹舟が描かれた渋い色目の着物が素敵。《菖蒲湯》では柏の葉の柄の着物でした
しかし何といっても、この日の収穫は、松室加世子《竪琴》
金泥の使い方が妖婉さを出している
渡辺省亭特集は5点。雪を白抜きにした《寒菊図》がとても良かった。この人のは小禽、特に雀を描いたものが一番好き。
以下余談ですが、今日公園のベンチでランチをしていたら、雀がやってきてベンチに上がったり降りたり。足元でちょんちょん飛び跳ねながら、見上げるのです。その姿がフードの用意をしている時のリョウの動きにそっくり。おにぎりの米粒が欲しかったんだね、可愛いなぁ、雀。
松岡美術館は写真撮影可。でもシャッター音は必ず切る事となっていて、携帯での撮影は不可なんですね。これは鑑賞する上でとても納得の行く規則だと感心しました。写真撮影可は日記を書く時の参考資料として嬉しいけれど、シャッター音は耳障りと思っていたもの。ほとんどのところがストロボだけNGなのよね、この配慮はいいなぁ。
が!携帯のカメラしか持っていなかったので撮れませんでした。しくしく。展示室に誰もいなかった時にこの2枚、スミマセン、携帯で撮りました。
展示室6の林美枝子と小笠原光の絵。林美枝子の飼い猫にまつわるエピソードが涙を誘った。黒猫も三毛もどっちもいい。
コレクター松岡清次郎って、ひょっとして猫好き??
今回は、さくら☆さんの影響を受けて東洋陶磁はいつもよりじっくり見たり、ハルシャ展を見たせいかガンダーラ仏教のレリーフを興味深く鑑賞。
ガンダーラのイケメン菩薩
充実の松岡美術館でした。5月14日終了
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