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2016年10月25日20:39
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10/21 大仙�囘�〜禅の心、ここに集う〜＠出光美術館
＊パソコンによっては仙□と表示されている場合があると思いますが、ただしくは仙崖（崖の山冠がない表記）せんがい です。お見苦しくすみません。
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笑いとユーモアを通して禅の教えをひろめたことで知られる江戸時代の禅僧仙�僉�1750-1837）。その書画作品は住持をつとめた博多の聖福寺や隠居所であった虚白院のある幻住庵以外では、出光美術館の初代館長出光佐三が蒐集したコレクションと、仙�僂罎�りの地にある福岡市美術館のコレクション、さらに九州大学文学部コレクション（中山森彦旧蔵）が質量ともにすぐれ、よく知られています。昭和61年（1986）に仙��150年遠諱を記念して福岡市美術館で開催された展覧会以来、実に30年ぶりに東西の三大コレクションの名品が当館に勢揃いします。仙�僂寮犬濬个靴秦飢茲寮こΑ△修靴董⊃諭垢棒發い秦気凌瓦砲佞譴襪泙燭箸覆さ＿颪任后�
第一章 仙�冦�伝〜作品でつづる生涯
第二章 仙�僂硫荵拭粗纂畤擁�画で画風の変遷をたどる
第三章 仙�兪飢茲梁緝什遏◆峪愀酩杪沺廖岷濮蝓廖屐�△□」〜禅の心、ここに集う
第四章 「�儔萍桔 廚寮こΑ舛海寮い凌考緞�象を描く
第五章 筑前名所めぐり〜友と訪ねた至福の旅をたどる
出光佐三コレクションと言えば仙�僂發修梁緝修里劼箸弔覆里如∪沺垢亡僂覽＿颪鯑世討い襦�が、仙�僂�住持を勤めた寺のある博多の二大コレクション（福岡市美術館、九州大学文学部）はきっとあまり観ていないだろうし、知っているつもりになっていた仙�兪技佞魏�めて知るのも良い機会だ。金曜日思い立って出かけた。
果たして、充実の展覧会であった。平日というのに人が多く、ペアで来ている人はそのユーモア溢れる絵図ににこにこしながら、小声でおしゃべりに花が咲いていた。一人で来ている人も笑みを浮かべ、賛を書き写していた。
仙�僂�禅画をはじめたのは割合遅く40歳の時と言う。
これは50歳の《布袋画賛》
とても上手だが、禅画の正攻法といった感じ。
転機が訪れるのは62歳の隠棲後で、画に型破りな滑稽味がでてくる。そして73歳の時「�儔萍桔 兵�身の画には一定の法がない）」と言って、更に自由度を増す。禅僧が禅画に没頭して修行やお勤めを疎かにしてはいけないと、丹念に時間をかけて描くのをやめたという事もあるようだが、簡略化された画は、実にのびのびとして気持ちよく、漫画のように楽しいので、大人気だったらしい（ささっと描けそうなので頼みやすいというのもあったのではないか？）。沢山の人が押し寄せて「一筆描いてくれ」と頼むものだから、「我が家は厠かぁ？みんなが紙を置いて行くよぉ」と悲鳴を上げて、82歳の時庭に「絶筆宣言」の石碑まで建ててしまう。それでも、描いて描いてと頼まれるので、諦めて死ぬまで筆を取っていたらしい。享年87。長命だ。
《南泉斬猫画賛》
禅問答より迷い込んだ子猫にかまけていた僧たちを見て、首座僧が修行の道の妨げとなる根源＝子猫を斬るという話。画賛には「でも殺生を禁じている仏道で猫を殺めるってどうよ？」と仙�僂気鵑里完娶�。難解な公案なのにこんな画を描いてしまう仙�僂気鵝⊃裕い�でるわけだ。
《座禅蛙画賛》
蛙は座禅の格好をしているけれど悟りを開いているわけではない、形だけでは悟りを開けないよ、という教え。あっけカランとにやけている蛙の顔がおかしい。
《指月布袋図画賛》
これも有名な画題。出光美術館蔵
で、同じ画題の《指月布袋図》は福岡市美術館の石松コレクション。これははじめて見たけれど、出光のより好き
がに股、濃い髭の布袋さん、蟹爪のような手、vで描いたかわいいおちんちん、まるいお尻の子供たち、楽しすぎる！
さて、布袋さんがなぜ月を指差しているのか。満月＝円は悟りを開いた僧の心を表しているという。しかし悟りへの道は険しい、届きそうで届かない月のようだ、というのである。
そして、この画《円相図》
画賛に「これふくて 御茶まひれ」とある。円相図を描けるのは悟りを開いた証拠、だけれど、仙�僂呂修亮‥世如⊆，旅發澆鯡椹悗靴峠す圓靴覆韻譴个覆蕕覆い隼廚辰討い襦�描いた円相にはもう意味なんかない、でもせっかくだから、これを茶菓に見立て御茶でも飲んで頂戴よ、という画なのだ。有り難い饅頭に見えてくるから不思議。仙�僂気鵑量ノ呂呂海海砲覆襪鵑世覆 �
そして有名な《○△□》があるわけだ。この解釈はまだ定まっていないとか。凡人には到底分からないね。
仙�僂気鵑瞭以�は、ゆるキャラとひと言ではすませるには奥が深い
《犬図》
画賛は「きやふん きやふん（くの字点）」
犬の胴に括り付けられているのは何？と思って調べたら、杭。杭は犬をつなぎ止めるものだがすでに抜けている。が、犬は逃げられないのだ。進むべき道を感じていながら次の一歩が踏み切れないという、深い意味がこの画にはあるのだった。
《虎画賛》
「猫ニ似タモノ」とある。虎図は人気の画題。でも日本には虎がいないから、絵師は渡来の敷物や猫を見て描いたという。仙�僂気鵑牢困┐得議勝�虎を描いてと頼まれたら「猫に似たもの」を描いている。ご丁寧に落款を虎の口元に斜めに置いて小判に見立てている。猫に小判？依頼者が猫なのか、画が小判なのか。強烈な皮肉ともとれるが、笑ってしまうのは画がかわいいからですね。
《龍虎画賛》
仙�僂気鵑里箸海蹐暴犬�人たちは笑いが絶えなかったんだろうなぁ。楽しそうなサロン。今で言えば寂聴法話か。
《猫に紙袋図》
犬、猫、虎以外にも、普賢菩薩が乗る象も文殊菩薩が乗る獅子もみんなユーモラス。極め付きはトド。海岸に打ち上げられたトドを観て描いたとか。
《トド画賛》
83歳の作だから、本当に天然のすてきな和尚さんになっていたんだなぁ。
ユーモラスな画を観ながら画賛を読んでいると、それは禅とか仏教とかではなくて、人生の教えとして胸に沁みてくる。相田みつをより、松岡修造よりいいと思うよ。
《堪忍柳画賛》
「気に入らぬ風もあろうに柳かな」これはわが夫が好きな句。
11月13日まで
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笑いとユーモアを通して禅の教えをひろめたことで知られる江戸時代の禅僧仙�僉�1750-1837）。その書画作品は住持をつとめた博多の聖福寺や隠居所であった虚白院のある幻住庵以外では、出光美術館の初代館長出光佐三が蒐集したコレクションと、仙�僂罎�りの地にある福岡市美術館のコレクション、さらに九州大学文学部コレクション（中山森彦旧蔵）が質量ともにすぐれ、よく知られています。昭和61年（1986）に仙��150年遠諱を記念して福岡市美術館で開催された展覧会以来、実に30年ぶりに東西の三大コレクションの名品が当館に勢揃いします。仙�僂寮犬濬个靴秦飢茲寮こΑ△修靴董⊃諭垢棒發い秦気凌瓦砲佞譴襪泙燭箸覆さ＿颪任后�
第一章 仙�冦�伝〜作品でつづる生涯
第二章 仙�僂硫荵拭粗纂畤擁�画で画風の変遷をたどる
第三章 仙�兪飢茲梁緝什遏◆峪愀酩杪沺廖岷濮蝓廖屐�△□」〜禅の心、ここに集う
第四章 「�儔萍桔 廚寮こΑ舛海寮い凌考緞�象を描く
第五章 筑前名所めぐり〜友と訪ねた至福の旅をたどる
出光佐三コレクションと言えば仙�僂發修梁緝修里劼箸弔覆里如∪沺垢亡僂覽＿颪鯑世討い襦�が、仙�僂�住持を勤めた寺のある博多の二大コレクション（福岡市美術館、九州大学文学部）はきっとあまり観ていないだろうし、知っているつもりになっていた仙�兪技佞魏�めて知るのも良い機会だ。金曜日思い立って出かけた。
果たして、充実の展覧会であった。平日というのに人が多く、ペアで来ている人はそのユーモア溢れる絵図ににこにこしながら、小声でおしゃべりに花が咲いていた。一人で来ている人も笑みを浮かべ、賛を書き写していた。
仙�僂�禅画をはじめたのは割合遅く40歳の時と言う。
これは50歳の《布袋画賛》
とても上手だが、禅画の正攻法といった感じ。
転機が訪れるのは62歳の隠棲後で、画に型破りな滑稽味がでてくる。そして73歳の時「�儔萍桔 兵�身の画には一定の法がない）」と言って、更に自由度を増す。禅僧が禅画に没頭して修行やお勤めを疎かにしてはいけないと、丹念に時間をかけて描くのをやめたという事もあるようだが、簡略化された画は、実にのびのびとして気持ちよく、漫画のように楽しいので、大人気だったらしい（ささっと描けそうなので頼みやすいというのもあったのではないか？）。沢山の人が押し寄せて「一筆描いてくれ」と頼むものだから、「我が家は厠かぁ？みんなが紙を置いて行くよぉ」と悲鳴を上げて、82歳の時庭に「絶筆宣言」の石碑まで建ててしまう。それでも、描いて描いてと頼まれるので、諦めて死ぬまで筆を取っていたらしい。享年87。長命だ。
《南泉斬猫画賛》
禅問答より迷い込んだ子猫にかまけていた僧たちを見て、首座僧が修行の道の妨げとなる根源＝子猫を斬るという話。画賛には「でも殺生を禁じている仏道で猫を殺めるってどうよ？」と仙�僂気鵑里完娶�。難解な公案なのにこんな画を描いてしまう仙�僂気鵝⊃裕い�でるわけだ。
《座禅蛙画賛》
蛙は座禅の格好をしているけれど悟りを開いているわけではない、形だけでは悟りを開けないよ、という教え。あっけカランとにやけている蛙の顔がおかしい。
《指月布袋図画賛》
これも有名な画題。出光美術館蔵
で、同じ画題の《指月布袋図》は福岡市美術館の石松コレクション。これははじめて見たけれど、出光のより好き
がに股、濃い髭の布袋さん、蟹爪のような手、vで描いたかわいいおちんちん、まるいお尻の子供たち、楽しすぎる！
さて、布袋さんがなぜ月を指差しているのか。満月＝円は悟りを開いた僧の心を表しているという。しかし悟りへの道は険しい、届きそうで届かない月のようだ、というのである。
そして、この画《円相図》
画賛に「これふくて 御茶まひれ」とある。円相図を描けるのは悟りを開いた証拠、だけれど、仙�僂呂修亮‥世如⊆，旅發澆鯡椹悗靴峠す圓靴覆韻譴个覆蕕覆い隼廚辰討い襦�描いた円相にはもう意味なんかない、でもせっかくだから、これを茶菓に見立て御茶でも飲んで頂戴よ、という画なのだ。有り難い饅頭に見えてくるから不思議。仙�僂気鵑量ノ呂呂海海砲覆襪鵑世覆 �
そして有名な《○△□》があるわけだ。この解釈はまだ定まっていないとか。凡人には到底分からないね。
仙�僂気鵑瞭以�は、ゆるキャラとひと言ではすませるには奥が深い
《犬図》
画賛は「きやふん きやふん（くの字点）」
犬の胴に括り付けられているのは何？と思って調べたら、杭。杭は犬をつなぎ止めるものだがすでに抜けている。が、犬は逃げられないのだ。進むべき道を感じていながら次の一歩が踏み切れないという、深い意味がこの画にはあるのだった。
《虎画賛》
「猫ニ似タモノ」とある。虎図は人気の画題。でも日本には虎がいないから、絵師は渡来の敷物や猫を見て描いたという。仙�僂気鵑牢困┐得議勝�虎を描いてと頼まれたら「猫に似たもの」を描いている。ご丁寧に落款を虎の口元に斜めに置いて小判に見立てている。猫に小判？依頼者が猫なのか、画が小判なのか。強烈な皮肉ともとれるが、笑ってしまうのは画がかわいいからですね。
《龍虎画賛》
仙�僂気鵑里箸海蹐暴犬�人たちは笑いが絶えなかったんだろうなぁ。楽しそうなサロン。今で言えば寂聴法話か。
《猫に紙袋図》
犬、猫、虎以外にも、普賢菩薩が乗る象も文殊菩薩が乗る獅子もみんなユーモラス。極め付きはトド。海岸に打ち上げられたトドを観て描いたとか。
《トド画賛》
83歳の作だから、本当に天然のすてきな和尚さんになっていたんだなぁ。
ユーモラスな画を観ながら画賛を読んでいると、それは禅とか仏教とかではなくて、人生の教えとして胸に沁みてくる。相田みつをより、松岡修造よりいいと思うよ。
《堪忍柳画賛》
「気に入らぬ風もあろうに柳かな」これはわが夫が好きな句。
11月13日まで
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