僕の好きな台湾出身の女性画家・徐凡(Vega Hsu)さんの作品「無意識のころ」「蔓延」「朝」です(左から)。
「無意識のころ」を最初に拝見したとき,なんと僕は「頭からイクラをかぶったのですか(。´・ω・)?」と徐凡さん本人に訊いてしまったのですが,この安直かつ短絡的な思い込みは半ばまぐれ当たり,これは卵細胞を現しているものだと伺いました。ということはその卵細胞を産み出す女性である徐凡さんご自身を象徴するものでもあるのでしょうか。
「蔓延」では女性(徐凡さん)の表情は見えず,背景には無意識を暗示する湖が広がっています。その心象風景の表現方法もさることながら,湖そのものの描写に東洋画の雰囲気を感じたのは僕だけでしょうか。
「朝」では赤い卵細胞からも,そして背景からも観る者に視線が向けられています。何より印象的なのは,徐凡さん本人の目。「朝」では赤い卵細胞からも,そして背景からも観る者に視線が向けられています。何より印象的なのは,徐凡さん本人の目。いつも優しい眼をしている彼女のこんな目を僕は見たこともありません。「意識がぼんやりしている状態」という説明には心から得心が行きました。
(許可を得て掲載)
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