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2009年06月11日21:47

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草軽電鉄の軌跡〜prologue

かつて、日本有数の避暑地・軽井沢と、同じく有数の温泉地・草津とを結ぶ鉄道があった。草軽電気鉄道。
停車駅は、
新軽井沢 - 旧軽井沢 - 三笠 - 鶴溜 - 小瀬温泉 - 長日向 - 国境平 - 二度上 - 栗平 - (臨)湯沢 - 北軽井沢 - 吾妻 - 小代 - 嬬恋 - 上州三原 - 東三原 - 万座温泉口 - 草津前口 - 谷所 - 草津温泉
総延長55.5kmの軽便鉄道である。
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開通は大正時代。モーターリゼーションも未発達で、それまで馬でしか辿り着けなかった草津に鉄道で行けるようになったのはさぞかし画期的だっただろう。硫黄の輸送にも貢献した。
建設費用を抑えるためトンネルは作らず急カーブやスイッチバックを駆使し、線路幅も狭いナローゲージで、今なら車で約一時間のこの区間を平均時速約15kmで、3時間位かけてのんびり走っていた。
北軽井沢を途中駅に経由し、風光明媚な高原列車として親しまれ、1951年には日本初のカラー映画『カルメン故郷に帰る』の舞台になった。
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しかし、国鉄バスの運行開始や国鉄長野原線の開通により利用者が減少し、さらに度重なる台風災害により経営が悪化。吾妻川の橋の流失を機に1960年に新軽井沢 - 上州三原間が廃止。上州三原 - 草津温泉間も1962年に廃止になった。
私が生まれたのは、その2年後になる・・・
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H18年には北軽井沢駅舎が国の文化財に認められた。
地元の雑誌にも以前からこの線の遺構のことが度々取り上げられ、軽井沢、北軽井沢の発展の礎を築いたフロンティアへの注目は、以前よりも高まっているように感じる。
廃止からまもなく半世紀を迎えようとしている、このロマンあふれる鉄道の軌跡を追ってみようと思う。
今年の夏はタイムスリップとノスタルジーに思いっきり浸ってみよう。
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フォト「カブトムシ」デキ12フォト

(草軽電鉄の軌跡【1】新軽井沢〜 へ)
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