『大殺界　episode-1』

もし、自分が占星術を信じるならば、今年は間違いなく大殺界の年に違いない


今年は、やることなす事が裏目に出て、“無間地獄”に落ちている。


先日、ある物件を契約日まで決める事が出来た


非常に落ち着きがない方で、いろいろ考えすぎるタイプであると思われた。

歳は55前後の女性である。


会社から遠い位置にある物件だったが、自分で再度見たいとか、ご主人に見せたいとか、知り合いの大工に見てもらいたいとか。。。とにかく何度も案内をした


値引き交渉が入ったが、何とか売主を説得し、契約へと話が進みそうになった。


そんな中、知り合いの大工に物件を見てもらい、お墨付きがもらえなければ、やっぱりキャンセルしようと思っていると平気で言ってくる


どういうわけか、いつも待ち合わせの30分前に現れる彼女は、とにかくいろんな人に相談をしてその影響を受け、考え方が変わる。


なんとか、大工のお墨付きをもらい契約日を5日後に設定した

ただ、一抹の不安はぬぐえなかった。


キャッシュなので支払い的にも問題ないが、とにかく契約を急ぎたいといった気持ちはあった。


買主が平日の契約を希望していた為、売主には土曜日。。。すなわち今日、事前にサインをもらう事にしていた。


が、前日の金曜日の夜に恐れたいた事が起きた


携帯に彼女からの電話番号が記された時に、正直ドキッとした


変な電話じゃないように。。。


そう思いながら電話に出た。


-to be continued-