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2016年06月29日00:57

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我が心の師 バッツオw

写真で見るかぎり このボルトはヘタしたら20年〜30年以上前のもんだよ
確保用の支点で今時のもんじゃない
よほどの景勝地の目立つ岩でないかぎりは
国立公園内の岩場でもほとんどの岩場に打ってあるよw
おれも打った 数十本打ったw
タイヘンなんだよ あれ打つの

クリーンな岩登りなんてのが言われ始めたのは1970年代で
80年代くらいに日本にも入ってきた
まー 本来の意味は
岩を傷つけないとかじゃなくて
ボルトを連打して階段みたいなルート作りが批判されたからだ
そんな事をしたら誰でも登れるから
そういう人工的な手段を使わずに岩に対してフェアにやりあおうという趣旨だ
それでも まったくその手の支点を使わないということは不可能なので
なるべく少なく使うにはと言う視点で普及していったわけやね
今でも進化した商品が世界中で使われている

昔坊主東壁と言う岩場に遊びに行った
初登以来ほとんど登られていないという噂を聞いて
じゃあ もうボルトも打ってあるわけだし行ってみっかみたいなかんじだったわけだが
1ピッチ登ったところでヤメたw
このニュースにある「くさび」なるものはボルトといって
手がかりも割れ目もない場所に丸い小さな穴を編開けて打ち込むものだ
しかし その岩にあったのは
工業用のアルミリベットで5mmほど打ち込んだ穴にそれが圧入されていると言った代物で
そこに細いワイヤーがかかっていた
かろうじて人一人そーっと支えるのが精一杯で
一本抜けたらファスナーみたいに谷底まで落ちるのは目に見えている
それが どうやって打ったのかと思うほどの間隔を空けて並んでいると言ったかんじだw
しかもその先は風化してる場所もあり
ビビってヤメた
ソッコーで固そうなところに写真のようなボルトを二本打ち込んで
懸垂下降で逃げた

バッツオって人はアメリカのクライマーで
クリーンクライミングの風潮に皮肉たっぷりであらがった好人物だ
本名 ウォーレン・ハーディング
「ボルト打ったら誰でも登れるだと? じゃあおまえやってみろよw」
実際 垂直の岩場で打ったボルトの頭に乗って手を伸ばして固い花崗岩に穴を開けるなんてのは想像を絶する苦行だ
彼がクリーンクライミング実践的指導者のルートを再登したときには
「岩へのダメージを少なくする」というタテマエで
数ミリしか穴があいてないボルトが風でカタカタ鳴っていたというw
そんなもん使いもんにならねーじゃないかかれは怒るw
打つならちゃんと打てとw
そんなことを
「墜落の仕方教えます」という本に書いて
おれはずっとそれをバイブルみたいに読んでいた
もう30年以上前の事だ

数年前かな
山の中のブナにペンキで落書きをする不届きものがいると話題になった
山に入る人なら誰でも知っているが
人通りの少ない山道には目印がうってある
それ以外にも
山林の仕事をする人が伐採する木に目印をうったり
管理する範囲を示す場合にもペンキでマルや矢印を書く
それを新聞社がここぞとばかりに自然破壊だイタズラだと騒いだわけだ
今回の一連の報道はそれと似たようなもんだよ

高山の稜線にはケルンと言われる岩を積み重ねて作った人口の塔が並んでいる
目印であったり冬の食料のデポ場所であったりする
本来国立公園内では一木一草動かしてはいけないので
杓子定規に考えれば違反行為だ
そういうのもたぶん知る人がいなくなれば自然破壊だと言われる世の中が来るんだろう

一番の自然破壊はね
その山に人が入らなくなって興味を示さなくなる事だ
行きもしないのに自然保護云々言っている人間が
山に入るバカをあざ笑ってるだけでは
問題の本質はずれたまんまだ

10m離れたら見えなくなるようなボルトを叩く前に
やる事はいくらでもある
何やればいいか知らんがw


■名勝の岩場にクライミング用金具 相次ぎ発見、注意喚起
(朝日新聞デジタル - 06月28日 21:49)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4066841
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