mixiユーザー(id:1940449)

2016年06月28日23:21

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イギリスおもしろいなあw

まさに衆愚と言ってもいい今回の出来事だった
しかしまー 人の事は笑っていられない
イギリスにある事は
この島にもあるにちがいない

でも オモシロいw
EUがどうした経済がどうしたという話はさておき
今回の動きのおこった原因である直接民主主義についてだが
ほとんど制御不能の魔女狩り的なものになっている

多数決と民主主義は同列の価値を持っているようなイメージで語られる事も多いが
多数決と民主主義は原理的に何の関係もない
その関係ないものを一つ制度に合成したキメラが直接民主制だ
まー 間接民主制も同じキメラを尊んでいるが
まだマシであると言えるだろうw


多数決と言う制度が頼りにしている価値は
宗教的価値と似ている
常識や慣習による既得権益の保護がその目的で
単純に その数の多い方がより確実に権益を守る事ができる
そしてその理由は後付けだ
宗教が成り立っているのは
その構成員がある程度いるからで
一人ではタダの変人にすぎない
それが百人に増えれば宗教となり
千人万人ともなれば立派な宗派だ
内容は関係ない
キリストがキリスト教を生み出したわけではなく
キリストの時代の社会がキリスト教を生み出したわけで
教義は後付けでしかない
仏教もイスラム教も同じだ
そのタイミングを逸した宗教思想は声を上げる事もなく消える

「ここより他のどこかへ」行きたい人間にとって
行き先は後付けでいい
ただ どこかへ行きたい人がナニユエにその社会にいたかこそが
その宗教の本質だろう

多数決でわかるのは
その社会にそういう空気があるということだけで
ただ「そうである」という状況でしかない
こっちの方が得であるか損であるかという分布がわかるだけだ
様々な理由など後付けでかまわない
ある種の思想やオピニオンは
最初のインスピレーションで決まり
それを選んだ理由は後で考える
その最初のインスピレーションの多い少ないを計るのが直接民主制だ

だから今回の件も
イギリス人にとって何かを変えたい雰囲気があったってだけの話で
たぶん他のEU諸国で同じ直接投票をやっても
にたりよったりの結果が出るだろう

そこでイギリス人に経済の悪化を覚悟してまで離脱する選択をする人間が多かったか否かは
全く別問題だ
経済はある意味化学反応と同じで
いくら頑張ろうが別種の化学反応がおこるわけではない
逆行する行為でよくなる理由もない
よく考えれば自分たちを取り巻く経済環境が不利になるのは当然だ
しかし 直接投票でそんなものは計れない
大衆の意思が直接投票で判断できるというシステムに対する信仰が
今回の混乱を生んだわけだ

当然 民主主義の基本と見なされている議院内閣制や大統領制の間接選挙も
構造的には同じ信仰に成り立っている

明日は我が身だ
あ 今日もかw



英国人がアイルランドのパスポート取得に殺到、EU市民権求め
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4066518
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