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2018年03月14日02:09

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【2】日本&トルコ:近代化に成功したのですが、高い精神性は崩壊

日本もトルコも共に【近代化】には成功したのですが、両国とも高い精神性は崩壊したのかもしれません?
【スーフィズム】はイスラムの大きな潮流となり、13〜15世紀にかけて特に発展し、【スーフィズムの一派:メヴラーナ教団】は15世紀前半から【オスマン朝の歴代スルタン】の庇護を受けて発展、トルコ全土に広がり、トルコは19世紀に【スーフィズム】の一大中心地となり、その教義は、社会の上層階級にも支持者を得て、洗練された学問と芸術を生み出しました。
しかし、【ケマル・アタチュルク】らが近代化のために、欧化政策を推進する中、1925年、トルコ帽とヴェールの着用を法律で禁止するなどという施策とともに、【ダルヴィーシュ(スーフィー)】であることは違法とされ、スーフィーの教団は強制的に解散させられ、その修行場はイスラム神学校とともに閉鎖されてしまいました。
この事情は、昨今でも変わっておらず、スーフィーの代表的な行法として知られる【ズィクル(独特の呼吸と留意をもっての読誦)】の声が外部に漏れると、それは警察への密告を招くことがあり、やはり代表的な行法であるメヴレヴィー教団の【セマー(旋回舞踏)】は観光客向けのショーという名目でのみ許されています。
「白いスカート状の服を穿き、音楽に併せて、クルクルクルクルと回り続けることで神に近づくという儀礼」で、一時間以上回り続けます。
現在は宗教行事というよりも、一種の伝統芸能として復活し、毎年1度、12月17日のメヴラーナの命日までの約1週間、市内スタジアムで施舞祈祷が行われています。

日本でも、明治元年(1868年)、明治新政府は「王政復古」「祭政一致」の理想実現のため、「天皇が(唯一)神である」という神道国教化の方針を採用し、それまで広く行われてきた神仏習合を禁止するため、【神仏分離令】を発し、これをきっかけに全国各地で廃仏毀釈運動が起こり、各地の寺院や仏具の破壊が行なわれました。
そして、神道も仏教も形式的には宗教的儀式は行なっていますが、トルコ同様、一種の伝統芸能のような感じに陥っています。

イスラム教の信仰は【唯一神:アラー】への信仰です。
「彼に比べ得るものは何もない。彼は全聴にして、すべてをお見通しになる御方である。」(コーラン42章11節)
つまり、「神は創造物とはかけ離れた存在であり、その一部ではあり得ず、彼こそが創造主であり、彼以外のあらゆるものは、彼による創造です」という信仰です。

一方、スーフィズムでは全能なる神については下記の通りで、
⑴『全能なる神がその創造の中に宿る』アル=フルール
⑵『全能なる神とその創造は、一つの結ばれた存在である』アル=イッティハード
⑶『創造主と創造物は同一であり、それらを区別すべきではない。』ワハダトル=ウジュード
⑷『私の愛する彼(神)こそ、私なのである。私の愛する彼は、私である。我々は一つの身体に共生する二つの魂である。あなたが私を見るのであれば、そこに彼を見るのであり、あなたが彼を見るのであれば、そこに私を見るのである。』マンスール・アル=ハッラージ
⑸『私の衣服の下にいる御方こそは、神である。しもべとは主であり、主とはしもべなのである。』ムヒーユッディーン・イブン・アラビー
表現方法は違いますが、、「(創造物は、)皆、神様」という信仰で、皆同じです。
上記の信条は、厳格な一神教のイスラム教と多神教のスーフィズムは真っ向から反するものです。
日本が1868年から近代化の波に飲み込まれたのと同様に、トルコでも1925年からスーフィズムが近代化の波に飲み込まれていったのです。
この時代が近代化の波に多神教が飲み込まれて消えていく時代の転換点だったようです。
日本:多神教「(創造物)皆、神様」⇒一神教「天皇が(唯一)神である」
トルコ:多神教【スーフィズム】「(創造物)皆、神様」⇒一神教「アラーが唯一神である」

2010年の世界の宗教人口調査では、キリスト教徒:約21億7千万人(31.4%)、イスラム教徒は約16億人(23.2%)で、世界の54.6%が一神教です。
後、中国も共産党の一党独裁なので、一神教のようなものです。
一神教は神様である人々を外の神様に向け、無知化し、支配する道具のようなものです。

昨年2017年が、地球が宇宙の一員になる元年でした。
私達地球人が宇宙人の仲間入りをするには、
外の神様を信仰するのではなく、
自分が神様であることを知り、自分の内なる神と合一することです。
私達日本人も明治維新以前の高い精神性の日本人に戻りましょう!

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