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2018年06月25日09:06

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ザリガニを食べる

千葉県の印旛沼の側にある、岡野川魚店へ行ったのは20年振りです。

20年前に行ったのは、夫が営業で外回りの途中でお店を見つけて、鰻の頭の佃煮と白焼きを買ってきて、すっかり惚れ込んだのですが、当時は土日でも育児&介護でなかなか行かれない。
行かれないけど、姑の白内障治療で佐倉市の病院へ行く途中、一度だけ行った。
その時、泥抜きの盥(たらい)の装置を初めて見て驚いた。
テレビで「鰻の泥抜き」というのは知っていたけど、実際見るとなかなか壮観。
長男を抱っこして疲れ果てていたけど、わくわくしたものだ。

そこに60代くらいのご夫婦のお客が「ある?」って入ってきた。
「入りましたよ」って盥のひとつを引きずって来ると、アメリカザリガニがウジャウジャ
…ええっ!!??
「あのう、これ買うんですか?」って、思わず、その旦那さんに訊いた。
「飼わないのよ、食べんのよ。」笑われた。
「ええ!?どうやって食べるんですか?」
「そりゃ、ゆでんのよ。うんめぇよ♪」
ザリガニが食べられるって、その時まで知らなかった。

しかも、売ってるって。ザリガニは「田んぼの用水路で子どもが遊びで釣るだけだ」と思ってたからさ。
ジャン・コクトーの仏映画「恐るべき子どもたち」で、ザリガニを食べるシーンがあるけど、あれはオマールエビみたいで大きかったし、アメリカザリガニは食用に持ち込まれたウシガエルの食用で、また持ち込まれたって聞いてたので、食べるところが無いと思い込んでおりました。

その後、20年も失念したのだが、昨日、鹿島と香取神宮に参詣に行く途中の老舗の川魚料理店に「ザリガニ入荷しました」って看板が出ていたのを見かけた。
そこで、夫が岡野商店を思い出したのだが、店名も道も思い出せない。
「どうやって行ったかな??」
参詣を早めに済ませて、記憶だけを頼りに香取から佐倉へ向かう。
私の記憶では、何も無い林の荒れたアスファルトの道路、タイルが貼ってある昔の魚屋さんのようなイメージだった。
20年経つと何も無いどころか、佐倉は住宅地とマンション街だらけ。道は整備され、かつては荒れていた印旛沼付近も多少は整地や浄化されて、きれい。
利根川から印旛沼を渡り、佐倉市街の手前にあったはず…と新しい川魚料理店が増えているけど、廃墟化してる古い店舗をいくつか見ると、もう無いかも?…ありました。

あらこんなだったかしら?整備された駐車場がありますし、よく見ると背後に立派な日本家屋。とにかくあった!
夫が早速、鰻の佃煮があるかどうか訊くと「朝来ないと売り切れてしまう」と、きれいな女将さんに言われる。他にもアサリや小魚の佃煮があるから買鹿島の地酒の肴に購入。
岡野商店さんの佃煮は甘すぎなくて美味しいので、直ぐ家族で食べ切ってしまった。

ところが夫は鰻の佃煮が諦めきれないので、昨日の朝も行くと言う。
そこで次男に「ザリガニ売ってるなら、買ってきて」と頼まれる。

鰻の佃煮は作ってる最中だと言う。「2、3日かかるんですよ」火曜日の朝に出るかもしれないので、私が仕事前に買いに行くことにした。
「ザリガニはありますか?」
「あら、丁度入ったところよ。」…地下水のきれいな水を張った盥にウジャウジャ。
キロ売りなので、1キロ買う…1700円。
茹で方を教えて貰う。

「海水ほどの濃い塩水で水からジワジワと煮ます。沸騰したら20分茹でてね。」

じわじわ…うひゃああせあせそう、料理って残酷なものよ。生き物を頂くんだから。
帰りの車の中で二重のポリ袋の中で、ニジャニジャと動く音がする。ザリガニだってストレスだよね…早目に料理しよう。
教わった通りに塩水からジワジワ…真っ赤に茹で上がった。
捨てた茹で湯が土気を帯びていたから、塩水に浸けるのは泥を吐かせる為なんだろう。
そのまま、カニのように腹とハサミの肉が食べられました。
甘くて味が濃くて、大量には食べられないので、身を取り出して生野菜を加えてザリガニのサラダにした。

長男が小学校のころ、野外学習でザリガニを1匹貰ってきて、冬まで飼っていた。
飼い始めて直ぐ脱皮したので長男が「2匹になった!」と言って驚き、真夏の夜にシャキシャキ音がするので見に行くと、隠れ場として置いた小さい湯呑の上に乗って、ハサミを振り上げて踊っていたのが印象的だった。
窓の外に月が見えたので、月に向かって踊ってるように見えたのでした。メルヘン?
繁殖期になると、ザリガニは踊り踊るのかもしれませんね。
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