１月１８日
飲めばうまくゆくというのだろうか？
私たちの飲酒歴を振り返ってみれば、自分で気付いたよりはるか以前から、既に飲酒のコントロールがきかなくなっていたこと、自分の飲酒がただの習慣ではなくなっていたこと、それは紛れもない死の行進の始まりだったことを説明することができた。
12のステップと12の伝統 32ページ
まだ飲んでいた頃、健康的な人だったら何でもない日常的なことに、私はうまく対応することができなかった。どんな些細なこともそれが引き金となり、感覚をなくすためには飲まなければ、という考えが生まれた。けれども感覚をなくしたところで何かが変わるわけではなく、だからもっと逃げるためにボトルを求めた。
今の私はアルコホリズムという自分の病気を意識しなければならない。コントロールのきく飲み方ができるようになったと思いこむことはできない。でないと、自分のいのちのコントロールもできるようになったと思いこむだろう。このコントロールできると思う気持ちが、私の回復には命取りになる。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行
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１月１８日
新しい生き方は、一日にしてできあがるものではない。私たちは少しずつゆっくりと、このプログラムを実践し続けなくてはならない。私たちの意識下の思いも、再教育されなければならない。今までとは異なった考えを学ばなければならないのだ。アルコホーリクの考え方に代わって、ソーバーな考え方になれなければならない。回復のプロセスを歩んでいる人は、誰でも経験していることだが、古いアルコホーリク的な考え方が知らぬ間に、また私の中に戻ってきがちなのである。確かに新しい生き方は、ゆっくりとプロセスを通りながら徐々に本物となるものだが、ＡＡのプログラムを本気で実践すれば必ず手に入るものである。
ソブラエティの土台の上に、新しい生き方を、私は築き続けているか？
黙想
日々の祈りの中で、信仰を求めよう。なぜなら信仰は、神から与えられる贈り物だから。私の祈りへの答えは、信仰の上に与えられる。神は、私の祈りに対する答えとして、信仰を与えて下さる。信仰は私にとって逆境を乗り越え、また私の人生にあらゆる良いことを築き上げていくために、必要不可欠のものだ。だから私は信仰を強めることを熱心に求めよう。
祈り
神様、あなたへの思いの中で、私の信仰が豊かに育まれますように。私の信仰を強めて下さい。なぜなら、信仰の中にあなたの力が働かれるのですから。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
※私の独り言※ 何年かＡＡに来ていると、ＡＡから離れてもいい理由を自分で見つけ出すようになる人たちがいます。まず最初は「これだけの期間飲まないでいたんだから、もう大丈夫だ」というもの。これには、すぐどんなに長くやめていても相変わらず私たちのアルコホーリク的体質はそのままなんだから理由にはならないという何人もが示してくれた悲惨な結末が待っている、ということを思い出してみたら理由にはならない、ということに気づきます。
その次によくあるのは、「自分はもうきちんとＡＡのプログラムをやってきたんだから、ミーティングを減らしても、またミーティングに出なくても大丈夫だろう」というものです。実はこのような言い訳に対しては、きちんとした理由を挙げて反論できにくいものです。実際にそれで飲まないでかなりの年月大丈夫だという人たちもいますので。けれど、これらＡＡを離れた人にまたお目にかかるのは、ほとんど彼らがまた入院してからだったりします。
私はその人たちが実際にＡＡプログラムを生きてこなかったのではないかと思っています。「行動なき信仰は役に立たない」という言葉があるではないですか。ＡＡのプログラムは、実際の生活です。必要なときにだけ思い出して使うものではありません。生きた信仰の一つは、アルコホーリクと接し、彼らとどうやれば飲まないでいきられるかを分かち合うことではないでしょうか。ＡＡから離れても、彼らがメッセージを熱心に送っていたとは思えないのです。その理由一つをとっても、生きたプログラムにはなっていなかったと思うのです。問題は、彼らがＡＡを離れる、と言うとき、これだけは文字通り全面的に離れてしまうことではないでしょうか。ＡＡのプログラムを全面的に実行することではなくて。
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