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2016年06月15日03:56

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福岡の演劇事情……って、演劇はもう福岡には無くなったよ。

アートマネージメントセンター福岡 | official website
http://www.amcf.jp/

> 例年春に「舞台芸術見本市」として開催されてきました福岡演劇フェスティバルは、平成27年(2015年)春の第9回をもって休止しました。プレを含め10年間、実行委員として関わってくださった地元企業の皆様、また作品を発表してくださった地元をはじめ各地の劇団の皆様、とりわけ観に来てくださった観客の皆様に心から感謝いたします。
> このような舞台芸術を中心とした発表の場が、福岡において再び開催されますことを心から願っています。
> 福岡演劇フェスティバル事務局



福岡・まどかぴあの20周年公演に中島かずきが書き下ろし、演出は内藤裕敬
(ステージナタリー - 2016年3月31日 12:00)
http://natalie.mu/stage/news/181742

まどかぴあ舞台創造プログラム プロデュース公演「浮足町アンダーグラウンド」
http://www.madokapia.or.jp/events/detail/207

> 浮足町は炭鉱【ヤマ】の町。
> 長年、石炭を掘り出すことで栄えてきた。
> だがこの町には地の底に隠した大きな秘密があった。それは人造採掘人間ホランド—。
> 町の危機に、立ち上がったり座り込んだり地に潜ったり、住民達は大騒ぎ。
> 果たして浮足町の存亡は!?

> 作・中島 かずき 劇団☆新感線 座付作家
> 演出・内藤 裕敬 南河内万歳一座 座長
> 出演・池田 成志、阿部 周平(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、岩本 将治、岡 武史、木内 里美(Theちゃぶ台)、元一(サンピリ)、小湊 倫子、酒瀬川 真世、椎木 樹人(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、高野 由紀子(演劇関係いすと校舎)、中村 大介((劇)池田商会)、中村 雪絵、松岡 優子(ゼロソー)、山下 晶(グレコローマンスタイル)、横山 祐香里(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)

> 《九州ツアー》

> ☆福岡公演
> 開催日時 2016年(1)9月10日(土)14:00開演(13:30開場)/(2)9月10日(土)19:00開演(18:30開場)/(3)9月11日(日)14:00開演(13:30開場)
> 会場 大野城まどかぴあ 大ホール(1階)全席指定
> 発売日 一般発売開始:2016年07月07日/友の会先行発売開始:2016年06月30日
> [チケット取り扱い] ・ まどかぴあ総合案内
            ・ローソンチケット(Lコード 82871)
            ・チケットぴあ(Pコード 450-725)
            ・劇ナビFUKUOKA ※大野城公演のみ取扱い

> ★八代公演 [会場]八代市厚生会館
> [日程]9月14日(水)18:30開演(18:00開場)
> [チケット取扱い]・八代市厚生会館 TEL 0965-32-3196
         ・八代市千丁文化センター(パトリア千丁)TEL 0965-46-1888
         ・八代市鏡文化鏡センター TEL 0965-52-1114
         ・ローソンチケット(Lコード 82871)
         ・チケットぴあ(Pコード 450-726)

> ☆宮崎公演 [会場]メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)
> [日程](1)9月17日(土)19:00開演(18:30開場)/(2)9月18日(日)14:00開演(13:30開場)
> [チケット取扱い]・メディキット県民文化センター チケットセンター
           [窓口・電話受付]TEL 0985-28-7766(10:00〜18:30)
                    ※毎週月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)
           [PC]劇場HP http://www.miyazaki-ac.jp/(24時間予約・購入可)
         ・ローソンチケット(Pコード 82871)
         ・チケットぴあ(Lコード 450-728)

> ★3会場共通★
> ●チケット料金[全席指定・税込]
> 一般前売 3,000円(当日3,500円)
> U25割 1,500円 ※前売のみ販売
> ※U25割は鑑賞時に25歳以下の方が対象です。
> ※未就学時入場不可

> ●チケット発売日
> 一般発売 2016年7月7日(木)10:00〜
> 先行販売 2016年6月30日(木)10:00〜
     ・まどかぴあ倶楽部…大野城公演のみ
     ・くれっしぇんど倶楽部…宮崎公演のみ


福岡若手演劇協会
https://www.facebook.com/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E8%8B%A5%E6%89%8B%E6%BC%94%E5%8A%87%E5%8D%94%E4%BC%9A-1177787952265276/

> 【福岡若手演劇協会とは】
> 福岡で活動中の椎木樹人と小林ゆうを中心に、
>より福岡の若い表現者のレベルが上がるよう、
> 表現者に活動・活躍の場を与えられるよう、
> 表現者が表現を生かした仕事を獲得できるよう、
>そして、
> 福岡演劇がより一層盛り上がるよう、
> 様々なアプローチから仕掛けを起こす、
> 『表現者の作る、表現者のための、表現者視点による、表現者組織』

>身になる仕掛け、
> 実のある仕掛けを作り続け、
> 様々な業界、お客様が真に欲する表現者を発掘・創造・育成・押し出してまいります。


 久しぶりに福岡演劇の話題を。
 と言っても、とっくの昔に地元の演劇活動には興味を失っていて、なんとなれば福岡の演劇事情はこれだけヒサンなことになってるんですよって状況報告でしかない。メッセージやら苦言やら、なにがしかの訴えたいことがあるとか、そんなものは何もないので、期待しないように。

 もともと地元の演劇に偏見などがあるわけもなく、実際に福岡から巣立っていった演劇人は過去に何人もいるわけで、尊敬できる俳優を演出家を挙げていったら枚挙に暇がない。
 福岡の演劇人で、私が直接薫陶を得ることができたのは、火野葦平資料館の館長でいらっしゃった、故・鶴島正男先生であり、その畏友・天本英世氏だった。「演劇というのは素人が観るものだよ。だから素人が面白いと思えなければ演劇じゃない」。鶴島先生は常にそういう姿勢で戯曲を書かれていたし、そうした視点は、私の演劇鑑賞の場合も、根本原理としてあり続けている。
 晩年、天本氏が公演し続けていた『ファンタスティックス』は、まさしく観客を楽しませるために作られていた芝居であったし、それだけの才能ある俳優を生み出していたのが、この福岡という土地だったのだ。その事実を思うと、福岡に生まれたことを、鶴島先生や天本氏の知遇を得たことを誇らしく思えたものだった。

 だからまあ、ここ十数年の、福岡演劇の観客不在な「頭でっかち」な学芸会にはずっと憤りしか抱くことができなかったし、彼らがなぜこんなに先人の遺産を受け継ぐことなく、独り善がりな演劇しか作ろうとはしないのか、疑問であったのだ。
 深く考えるまでもない。才能のある俳優は、みんな「こんなド田舎にいたって芽が出ないまま潰れるだけだ」と決心して、上京して活躍しているのである。結果、三十路になっても地元に残ってる連中などは、口先だけは「福岡の演劇を盛り上げて」なんて威勢はいいが、要するに全国で通用するだけの実力がないカスばっかだってことなのである。

 天本さんと『うきは』で最後に共演した池松壮亮くんは、今や日本を代表する名俳優である。子役時代は俳優になる気なんてサラサラなくて、撮影中も野球がしたくて仕方なかったと湯布院映画祭では発言していたが、福岡にずっと住んでいたら、とっくの昔に俳優を辞めて別の職業に就いていただろう。
 演劇的な刺激が何もない地元に居続ければ、早晩、役者を辞めるか、辞めないまでも趣味の延長線上を越えることのない腑抜けた芝居しかできなくなってしまうのである。

 福岡演劇フェスティバルが昨年の第9回で休止になってしまったのは、HKT48に西鉄ホールを取られたというだけの問題ではない。東京からの招聘劇団くらいしか観応えのある舞台がなく、地元(福岡だけでなく九州全域)の劇団に、「観客を念頭に置いた」芝居を作れる実力がなかったためである。共通チケットで一本1000円程度で観られるのならともかく、観たい芝居だけ観ようと思っても、3000円、4000円とボッてるのだから、一度観て「何じゃこりゃ?」と腹を立てた客がリピーターになるわけがないのである。
 まあ、日本全体で小劇場演劇が沈滞しているのが実情だから、福岡だけを責めたって仕方がないとも言 えるが、10年前にあった劇団の多くが活動停止に追い込まれている理由が、彼らの「実力不足」にあることは否定できない事実だろう。「頭でっかち」、そして粗製乱造の最たる劇団であった、田坂哲郎の「非・売れ線系ビーナス」は、次回公演を最後に、2年間の本公演休止に入るという。はっきり言えばネタ切れであろう。常連以外の客足も落ちてるだろうから、2年間、必死こいてネタ集めに奔走するかと思われるが、果たして復活できるかな。してもしただけで終わりそうな気はするが。
 ともあれ、演フェスが休止になったことが、福岡演劇の衰弱を象徴していると言える。第1回に「出演」した経験を持つ身としてはいささか寂しいが、地元演劇を優遇するようになって、招聘劇団がどんどん減っていったのが敗因だということに気付かなかったAMCFの自業自得だ。今後、同様の企画を立ち上げるなら、地元劇団は一切無視するのが得策だろう。「上京し損ないの居残り組」を使ったフェスティバルなど成功するはずがないと肝に銘じた方がいい。

 さてその「残党」が寄り集まって、演フェスの代わりとばかりに企画、上演されるのが、大野城まどかぴあのプロデュース公演『浮足町アンダーグラウンド』だ。
 劇団☆新感線の座付き作者である中島かずきの新作だから、集客力はある程度はある。舞台となる「浮足町」は架空の街だが、中島さんの出身地であるかつての炭鉱町・田川をイメージしているという。博多弁と田川弁は全然違うので、そのへん、今の若手の役者に演技ができるのかと心配になって来るが、問題はそれ以前にキャストそのものにある。彼らの顔ぶれを見ると、何と言うかねえ、本人たちには悪いけど、ホントに「居残り組」の「寄せ集め」でしかないんだよねえ。また福岡演劇をディスりやがってと文句を付けたい人もいるだろうが、このキャストの中で、天本英世さんや池松壮亮君クラスの俳優が、一人でもいるか、考えてみたらどうだろうか。だから才能ある役者はみんな福岡から出て行ってるんだって。
 主演の成志君にしたところで、脇役や濃いキャラならともかく、リーダー向きじゃないしなあ。以前、中島さんにお会いした時には「中途半端な役ばかりアテてます」って仰ってたけど。
 でも、今現在の「福岡演劇の実情」を知るには、これくらい分かりやすそうな舞台もないのである。駄作率98%の舞台になりそうな予感はするが、今年はこれ以外に観てもよさそうな地元演劇は皆無なので、時間が合えば観に行ってみようかなとも思う。

 今月に入って、一応は「新しい」動きを見せたのは、『浮足町』にも出演している「万能グローブ ガラパゴスダイナモス」の椎木樹人氏と小林ゆう氏(声優の小林ゆう画伯とは別人)を発起人として立ち上げられた「福岡若手演劇協会」で、俳優の一色洋平氏(名字で分かる通り、『私をスキーに連れてって』などの脚本家・一色伸幸氏の息子さん)を招いてワークショップを開くという。
 一色氏の舞台は『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』 しか観たことがないが、あれこそ観客不在の下の下の舞台で、演出家の串田和美のバカさ加減を露呈していた糞芝居であったから、一色氏の実力を図りようもない。
 それに、ワークショップはたった2日間ということだから、それでいったい何ができるのかと疑問に思う。「表現者の作る、表現者のための、表現者視点による、表現者組織」というスローガンには、相変わらず観客不在の傲岸不遜が見て取れるが、「表現者」としての意識の低さすら感じられて、そのうち雲散霧消するんじゃないかという気がしてならない。
 まあ、「若手」の演劇志望者は、ちょっとくらい覗いてみてもいいかもしれないが、若いうちにさっさと上京するのが得策だと思うよ。マトモな「先輩」たちは、みんなそうして実力を付けて行ったのだから。

 あ、例のFPAPはどうなってるかって?
 さあ、もうホームページも見てないし、何かプロデュース公演やってても、地元演劇ばかりで東京の劇団を呼ぶ力もなくなってるし、私にはもう存在してないのと同じなのでどうでもいいです。関心持ってるのは頭のおかしい常連だけになってるようね。
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