浅田次郎さんの小説です。集英社文庫で上・中・下の3巻,わたしは昨年の11月に読みました。
太平洋戦争の終戦間近,千島列島最東端の占守(シュムシュ)島に配備されたのは帝国陸軍最精鋭部隊でした。当時アメリカと対峙していた日本軍の最前線は南方戦線だったはずです。それなのにどうして北の果てに最強の陸軍が配備されたのか,戦争の理不尽さと戦争に翻弄される人間の悲劇がそこにありました。
戦争というのがいかに愚かなものであるのか,まじめで純粋であるが故に運命に逆らえない人たちの真摯な姿が描かれています。戦争は憎むべきだけれども,ひとりひとりの人は憎めない,そんな気持ちになります。
ぜひ読んでみてください。
それにしても今日は蒸し暑い。梅雨明けしたのに曇り空で,ときどき大粒の雨が勢いよく降ってきます。湿度は気持ち100%。風通しのいい部屋にいるので今までエアコンをつけずに過ごしてきましたが,その頑張りも終わりにしました。
暑くてもいいけどもう少しからっと晴れてくれるとうれしい。
■日本兵3人か、占守島で遺骨発見 近く引き渡しへ
(朝日新聞デジタル - 07月25日 17:47)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4685452
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