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2018年09月19日19:56

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教育論   なんつって

9月19日(水)晴れ
土曜日の朝日新聞be。
ランキングあり、パズリあり、悩み相談から、「作家の口福」その他諸々楽しく読んでいる。
「作家の口福」は、作家たちが食べ物に関して綴るエッセイで、さすが文字で上手に料理を語るなあと感心したり、
美食家の贅を尽くしたような食事に少し鼻白んだり。
まあ、大抵の方は、美味しかった思い出の食べ物について美味しそうに、あるいは面白く、あるいはしみじみと語られます。
今回は鴻上尚史氏。
タイトルは『共働きだった両親の料理』
ご両親が共に小学校の先生であられ、母親がいつも帰宅が遅く、ソウルフードを聞かれたら「インスタントラーメンとスーパーのちらし寿司と答える」とおっしゃる。
食への執着が少ないのはそのせいだろうと分析されておる。
しかし、だからと言ってそのことを恨むどころか、誇りに思っている。
お母さんがスーパーのお惣菜を買ってきて、一手間加えたり、温め直したり、わざわざお皿に移してたり、そういうことをちゃんと見ていた。
教師を退職されたお母さんが「ろくなもん、食べさせてこんかった」とおっしゃるたびにそんなことないよというのは、決して慰めではなく本心だと。
仕事にプライドを持って生き生きと働くお母さんの姿が自慢だったと。
読んだ時、すごく羨ましかった。母としても理想だし、子供としても理想だと思った。

ワタクシの母は専業主婦で、学校から帰ると当たり前のようにおやつがあって、ご飯は全て手作りで、行事の時のお弁当はいつも綺麗で(それは自慢だったが)
そして、それが当たり前の事だと思っていた。
そして、専業主婦の母を、残念に思っていた。

全てにおいて言えることだと思うのは、親子の相性ってのもあるということ。
鴻上氏のような環境に育った子が皆、お母さん素敵!と思うわけではなく、寂しいとか、できたてほやほやの美味しい料理を家族揃って食べたかったとか思って育つ子もいる。
ワタクシの母のような、ある意味完璧な専業主婦の母を持つ子が、「うちのママ、最高!あたしもママみたいになりたい。」と思う子供だけではない。
無い物ねだりということもあるだろうし、相性というか、まあ遺伝子とかも絡んでくるのかもしれん。

天才児を育てた母というのが時々テレビで取り上げられ、見るたびに「すげぇ」という感想しかない。
おべんきょだけに限らず、スポーツの世界でも母はすごい。
ワタクシの記憶に残る一番すごい母は柔道の井上康生氏の母だ。
子供の頃、準優勝だったらその場でその賞状をビリビリに破いた。
優勝以外認めないということだろう。
それで息子は発奮して、金メダリストになったわけだから、彼女の教育方針は成功したということだろう。
でも、もしその場にいたら、ワタクシはめっちゃドン引きする。
息子と母親の相性が良かったから成功したパターンで、凡人が真似をしてはいけません。
ワタクシの働く教室に通う生徒さんで、スイミングの特別コースにも通ってる男の子。
スーパーで見かけたのだが、スイミングの帰りだったようで、激怒したママが、お肉の売り場の前あたりで彼にクロールの復習をさせている。
半泣きでクロールの型をしている少年。
なんだか痛々しくて、そっとその場を離れた。

教室でも思うことだが、この教室の教育方針と、親と、子供の資質と、バッチリ合うと子供はどんどん伸びる。
どれが欠けてもうまくいかない。
お金の無駄だわぁ〜と思う。
まだろくに喋れない赤ちゃんのコースもあり、一緒に遊ぶだけで充分じゃないのか?と思ったりする。
遊び方も、天才への道の一歩なのか?
幼稚園児も、楽しんでいるならいいのだが、泣きながらイヤイヤ来る子もいて、入学する前におべんきょ嫌いにさせる手伝いをしてる気がして滅入る。
だいたい、自分の子に向いてる向いてないはわかりそうなものだし、滅多なことで「トンビが鷹をうむ」ケースはないのだよと、ママ達に言いたい。
あまりに親子の相性が合わないのに、親が無理強いしたりすると、色々問題が起きるのだ。
事件にもなるのだ。

と、幸せな気持ちで読んだ「作家の口福」からどんどん話が逸れて、暗い事件の背景にある家族の問題に思いは及んでいったのであった。
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